過去ログ - さやか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第二夜
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726: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2012/10/27(土) 03:01:40.31 ID:U5eNztmHo

 かつてシルヴァは、零の胸にペンダントのように掛かっていた。
 だがある時、零の胸を貫いた攻撃によって半壊。
修復されて以後は、左手に装着されている。

 シルヴァが攻撃を受けてくれたお陰で的が逸れ、零は致命傷を免れた。
 それは己が未熟の証。
 だからこそ誓ったのだ。もう二度と、彼女に急所を守らせないと。
たとえ命が懸かっていようと、自分が死ぬことになろうと、この誓いが揺らぎはしない。
 
 双方共に膠着状態の中、命が口を開く。

「そんなに、その魔導具が大事? 私と同じホラーなのに」

 余裕の表れだろうか。内容は他愛のない雑談。
 そして零への挑発。
 零がシルヴァを庇って傷を負ったのは、命にも見破られていた。

「同じ? 冗談」

 呼吸を整えながら、零も応じる。
 もっとも、鼻で笑ってあしらう程度の、つまらない話題だったが。

「強気ね……そうでなくちゃ。つまらないわ。
右手をぶら下げて言ってちゃ少し不格好だけれど」

 互いに互いを嘲笑しても、目は眼光鋭く敵を見据えて外さない。
 握った足に力が入るのを感じ、零もググッと腕を震わせた。

「クールな振りして、意外と情深いのかしら。その魔導具も、あの娘のことも」

「へぇ、誰のことかな」



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