過去ログ - さやか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第二夜
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751: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2012/11/06(火) 03:19:35.26 ID:VPkeJGs0o

 自分も、いつそうなるかもしれない。

 肝に銘じていたはずだったのに。

 零は攻め手を緩めない。再び腕をかわし、懐に入ろうとする。
 流れはこちらにある。回復まで時間稼ぎするよりは、攻撃した方が却って安全。
 二度目は比較的、楽だった。モロクの反撃が左腕の一本のみだったからだ。
 
 では右腕はどこに行ったのか。
 モロクの右腕は右肩の後ろ。輪の中の炎を握っていた。 
同時に、左腕が零の動きを封じようと掴みかかる。

 背筋に走る悪寒。魔戒騎士の直感が身体を衝き動かす。
 魔戒剣を下から振り、

「っぁあああ!」

 左腕を斬り上げた勢いのまま床を蹴り、横に回転。
その傍らを放たれた火球が飛び、着弾。一時、闇に明かりを灯す。
 炎か結晶を握り込んだ手から、対応する炎弾ないし氷弾が出るらしい。

 一撃の威力が高いのは厄介。けれども決定的な弱点もある。
 そうそう連射できず、しかも音と光を放つこと。
無音で闇に紛れたりしないので至極、読み易い。

 何発か避けるうち、零は火炎弾の軌道、間隔を見切った。
後は左腕さえ排除すれば、残るは本体。



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