過去ログ - さやか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第二夜
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798: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2012/11/26(月) 02:29:15.98 ID:DfgLvHbDo

「っと――」

 間一髪、零も首を傾けると、
耳を掠めて火炎弾は壁に当たり、焦げ跡を残して消滅した。
 
「ふぅ……」

 と、溜めた息を吐き出す零。
 杏子は防ごうと思えば防げたものを、わざと嫌がらせに避けた。
そして彼なら当たらないという見立ては、やはり間違っていなかった。

「ざけんな。何であんたと協力しなきゃなんないのさ」

 吐き捨てるように言って、杏子はモロクに槍を構える。
 一歩間違えれば死んでいたところを零は怒る様子もなく、
一本となった魔戒剣を手に、杏子の右に並んだ。

「あんこちゃんも戦う気があるから来たんだろ? だから俺も呼んだ」

 確かに。
 零との決着だけが目当てなら、待っていればよかった。
もし死ぬような力量なら、所詮それだけの奴だったと幻滅するだけ。
 むしろ、そうでないと確信しているからこそ、杏子はここにいる。

 零とホラー、同時に相手できるとは思っていない。
 自分だけでホラーを倒す。それも現状では無理がある。
ムキになって反発すれば、逆に二人仲良く死にかねない。

 ただ――。



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