過去ログ - さやか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第二夜
1- 20
997: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2013/02/11(月) 02:03:29.52 ID:YBVQg99/o

 初めてではなかった。むしろ、嫌になるくらい見飽きていた。
 数えきれないほどの悪夢。
 それでも夜毎うなされ、目覚めた時には汗だくになった。
 
 最後の幻を見た時、ふたつの悲劇が杏子の中で重なった。
 恋人たちと家族、どちらも崩壊の最後の引き金を引いたのは人間だ。
或いは後者は既に人間ではなく、魔法少女という異形だったのかもしれないが。

――そういや、誰かが言ってたっけな……。

 幸せは長くは続かないと。

 人は変わる。
 人は死ぬ。
 どんな想いも、いつかは消えてなくなる。
 
 親子も兄弟も友達も恋人も。
 強く絆で繋がった大切な者同士でさえ、変化と別離から逃れられない。
 人は幸せな時の中で生きていけはしない。
 
 この世界の絶対的な摂理。
 なら、愛とは一瞬の幻想に過ぎないのか。
 そんなこと、頭ではとっくにわかりきっていたはず。
 それでも――。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/567.33 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice