過去ログ - 勇者「淫魔の国の王になったわけだが」
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52: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2012/03/27(火) 02:43:28.16 ID:h7sEMOtHo
気付けば、昨日と同じように、天井の滑車から下がるフックに吊り下げられていた。
伸びきった体は尋常ではない寒さに震え、少しでも体温を上げようと試みる。

サキュバスA「どうかしら?気が変わった?」

ワルキューレ「っふ……うぅ……ん……!」

サキュバスA「……返事になってませんわ。それとも、暖めてほしいのかしら?」

机の上から、焼き鏝を手に取る。
先端には、とてもその意味を述べられないような言葉が彫られている。
サキュバスAが先端に左手を翳すと、すぐに、真っ赤に焼け付くような熱が灯った。

サキュバスA「……うふふ。どこがいいかしら?……胸?あぁ、それともお尻?よく鍛えられたお腹もいいですわね」

わざとらしく迷いながら、焼き鏝の先を迷わせる。
10cmほど離れた状態でもなお、焼け付くような熱を感じる。
もし押し当てられてしまったら、豚のように情けなく悲鳴を上げるに違いない。

ワルキューレ「うっ……あぁ……熱……!止め……止めろ……!」

サキュバスA「あら?」

彼女は、見逃さない。
寒さに震えたまま、それでも一線を越えまいと強い語調を保つ言葉。
ワルキューレを突き動かすのは、単なる意地だ。
完全にイニシアチブを握られた今では、どのような言葉も意味を果たさないのに。


サキュバスA「……『やめてください、お願いします』でしょう?」



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