過去ログ - 勇者「淫魔の国の王になったわけだが」
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54: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2012/03/27(火) 02:45:18.78 ID:h7sEMOtHo
サキュバスA「心配なさらないで。……単なる目隠しですわ」

再び、ぱちんと指を鳴らす。
すると、魔力のコウモリが実体化し、アイマスクとなって顕現した。
ぴったりと張り付き、ワルキューレの視界を奪うそれは、もはやどうやって外すのかさえ分からない。
一体化したように、コウモリの形のアイマスクが顔の上半分に張り付いているのだ。

ワルキューレ「くそっ……外せ!外せぇ!」

サキュバスA「嫌よ。だって、こんなにお似合いなんですもの。それはそうと」

忘れていたのか、とでも言いたげに焼き鏝を顔の近くに持っていく。
押し付けてしまわないように細心の注意を払いつつ、鼻先につくかつかないかの部分で止めた。

ワルキューレ「ひっ……!」

アイマスク越しに、目の奥にまで熱が伝導されるような感覚。
鼻先からうっすらと肉が焦げた匂いすら、彼女は感じていた。
実際には錯覚なのだが、視界を奪われた恐怖と極限状態で、感覚が暴走しているのだろう。

サキュバスA「あら、可愛い声。……予告なんてしませんわよぅ。どこを焼いちゃおうかしら?」

愉しげに――いや、愉しみながら鏝を遊ばせる。
露わになった太ももに近づけても、薄布に隔てられた腹部に近づけても、
その反応の鋭さは先ほどまでとは桁違いだ。

近づけたまま、迷うように鏝を動かす。
あるいは、不意打ちで背中に近づける。
時間を置いてから、敏感な上腕へと突きつける。

しばらくの間、彼女はそうして「遊んで」いた。


時間にして、10分ほどだろうか。
視界を奪われた彼女にとっては、その何倍に感じただろう。
未だ、どこの部位も焼かれてはいない。
寸止めの繰り返しは、ともすれば実際にそうするよりも消耗させているかもしれない。

現に、哀れなワルキューレは――嗚咽に似た情けない声を上げ、頬には涙の筋さえ伝っていた。


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