過去ログ - 星空みゆき「ガンプラビルダーズ!」
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34:ヤン[sage]
2012/04/13(金) 12:57:35.14 ID:F3Gya1gL0
みゆき達に髪をだらしなく伸ばし、陰気な顔をした一人の男が寄ってきた。七色ヶ丘学園の制服を着ている。
「こんなガンプラでコンテストに出すんだからさぁ」
「何や!人の作品にケチつける気か!?」
「そうだよ!ガンプラはその人が好きなように作るのが魅力でしょ!?」
「ふん!だったら、僕の作品を見てみなよ!」
男がショーウィンドウの一角に指を刺した。みゆきとあかねがその先にあるガンプラを見た。
「うわ!?」
みゆきが叫んだ。そこには1位のマークが燦然と輝いていた。
「なんやこのザク・・・。めっちゃ作りこんどる・・・!」
1位を獲得したHGUCザクUはディテール、塗装共にあかねが息を呑むほどだった。
「どうだい、僕のザクUは!ガンプラは設定通り、リアルに作ってこそ!」
そのザクUの製作者、蘇我が大きく手を広げ、熱弁する。
「大体なんだ?その色!ドラドは黒と紫のツートンカラーが魅力の機体!マザト・ラングレー専用のドラドLの黒と黄色もいい!けど、こんな色分け、ドラドが泣いている!」
「う、うう・・・」
やよいの目に涙が滲む。だが蘇我はそんな事はお構いなしとばかりに話続ける。
「それにこのデカール!何で企業のマーク?品が無いにも程がある!」
「何よ!1位だからって言っていい事と、悪い事があるでしょ!」
「みゆきの言う通りや!」
「だったらガンプラバトルで勝負するかい?次回のコンテストでもいい!ま、勝ちは見えてるけど?」
蘇我の自信に満ちた表情で、みゆき達を見下す。
「望むところ・・・」
「まってみゆきちゃん!もういいの・・・」
ポロポロと涙をこぼしながら、やよいはみゆきの袖を引っ張った。
「やよいちゃん!ダメだよ!こんな事言われてこのままじゃ!」
「そうややよい!自分のことボロクソに言ってるんやでコイツ!」
「でも・・・」
「ふふん!この様じゃ、勝ったも同然だねぇ!」
ますます蘇我が付け上がる。
「何が来ても、そんなガンプラで勝とうと考えるのがおこがましい!」
「そんなことばかりするから、いつまで経ってもガンプラマイスターになれないんだ!」
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