過去ログ - 黒井社長「行くぞっ!!青二才っ!!」(アイマスSS)
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2012/03/29(木) 11:48:32.95 ID:lnWJ8GSr0
「3500万!他に居ませんか?1番の女の子、3500万でよろしいですかあ〜?」

いかん、入札が止まってしまった。このままでは落札されてしまう。

「それでは3500万円で「待てええええぇぇぇぇぇええええいっ!!」

思わず声が出てしまった。会場の視線が、一気に私に集まる。

「ええと、ではそちらの方、お値段をご提示ください」

司会者がこちらに声をかける。さて、どう返そうか…
と、そこに手に持った携帯電話が震えだした。……全く、ハラハラさせやがって。司会を無視して電話に出る。

『ボス、準備が出来「ぅおっ遅ぉぉおいぃっっ!!それから社長と呼べと何度も言ってるだろうがぁぁあああっっ!!」

携帯電話に大声で怒鳴りつける。会場中がビクッと驚き、しんと静まり返った。

『す、すみません社長…では手筈通りに……』

慌てた様子で電話は切れた。さて、では最後はキッチリ締めようか。

「あ、あのお…よろしいですか…?」

おずおずと、司会の男が聞いてくる。

「ああ、そうだったな。でもその前に…」

パチンッと、軽く指を鳴らす。

すると、会場の照明が全て落ちて真っ暗になった。ざわめく会場の中、司会の男が慌てて叫ぶ。

「落ち着いて下さい皆さん!すぐに予備電源に切り替わります!」

男の言うとおり、10秒後には会場の照明が復旧した。しかし次の瞬間、会場は騒然となる。
それもそのはず、舞台上に居た少女達が一人残らず消え失せているのだ。

「な…?どこへ行ったんだ…?」

慌てふためく客と主催者、その姿があまりにマヌケで、思わず笑ってしまった。

「フゥァーーーーーーッハッハッハッハッハッハッハァッ!!いや実に愉快愉快」

「何が可笑しい!……もしかしてお前の仕業か!!」

ようやく気付いたのか、司会の男が声を荒げる。

「ブラックマジック、如何だったかな?」

私は不敵に笑って見せる。そして同時にさっと周囲に視線を走らせると、何人かその筋の
者が拳銃を構えてじりじりと近づいていた。主催者側が雇った用心棒共だろう。

「こんな事して、生きて帰れると思うなよ……商品は必ず返してもらうぞ」

「そうだ、女を返せっ!!」
「ぶっ殺しちまえっ!!」

主催者の声に同調して、周囲の客達の声が徐々に大きくなってくる。やがて全体に広まって、
会場にいる人間全てが一斉に私を非難しはじめた。




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