129:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/04/07(土) 01:56:41.17 ID:9eEIp3hs0
男「ところでさ……」
女「何?」
男「あの日――女が泣いた日、俺、言ったじゃん」
男「女のことが、好きだって」
女「……うん」
男「まだ、その、返事を聞いてないなー、と」
男「……やっぱり、俺のことは、まだそういう目では見れない、かな?」
控えめに尋ねると、女は一瞬男の顔を見て、それから笑った。
女「男くん」
男「な、何?」
女「一応聞くけど、今日の授業、ちゃんと聞いてた?」
男「へ?」
女「先生の話。特に日本史」
男「……全部寝てた」
正直に言うと、堪え切れないようにして、また笑った。
男「な、な、なんだよ。人がせっかく真面目に聞いてんのに」
女「あはは、なんでもない」
そう言うと女はわざとらしいほど行儀良くコホンと咳払いをした。
女「笑ってごめんなさい。それで、返事だったわね」
男「お、おう」
138Res/86.76 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。