過去ログ - 御坂「めでたしめでたし……って。終る訳ないじゃない」
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20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/04/01(日) 15:26:14.49 ID:D5Kx6IWS0

「つーかさー」


電話の女との通話を終えた麦野沈利が二人の会話に割り込む。
二つ折りのケータイ電話はパタリと畳まれポケットへの中へ。

彼女はつい先日調達したばかりの白とベージュを基調としたワンピースを身に纏っていた。
今夏の流行を抑えたお気に入りの一着は前回の侵略者(インベーダー)戦で汚れに汚れ、燃える火のゴミの日に捨てた。
ボレロに似た上着付の服。薄ピンクでなかなかに可愛かったから実に残念である。
ヘビーローテーションするつもりだったのに。可愛かったのに。
服の廃棄の原因を作った『超電磁砲』に出会うことがあるならば、顔面に一発ストレートを決めるのもありかも。

定期的に美容院に通いエアウェーブでふるゆわパーマを保持する髪を、右手で耳にかけながら不吉な思惑を企てる麦野。
その隣では見知らぬ誰かのAIM拡散力場に身を委ねる滝壺理后が、顔を僅かに斜めに傾けボーっとしている。
肩口で整えられている黒髪に癖はない。生まれて時から癖毛で悩み続けている布束には大変羨ましい毛質だ。


「コインの面を当てたら解放してあげる、なんて賭けにもならない賭けをすんじゃないわよ」


巻き上げられる金がある訳でもなし。
そう付け足し、麦野はフレンダのいつものおふざけに釘をさした。
フレンダの遊び心はやっかいな事案へと発展するケースが稀にあるのだ。
懸念事項は出来るだけ潰しておきたい。これからしばらくはド派手な活動は難しくなるから余計に。


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