過去ログ - 朋也「ヴァイオリンの音色……?珍しいな……」
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◆uOSHePfhFc
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2012/04/06(金) 20:09:58.69 ID:cZmeGaaU0
朋也「……仁科。お前は……今は、どうしたいんだ……?」
仁科「えっ……?その、どう、と言いますと?」
朋也「今でも、その想いは変わらないのか?手術をして、もう一度何ひとつ気にせず自由にヴァイオリンを演奏したいとは思わないのか?」
仁科「言ったはずです。家族に迷惑はかけたくないですし、なにより失敗してしまうのが恐いんです……。
ですから、そのことはあまり考えないようにしているんです」
以下略
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◆uOSHePfhFc
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2012/04/06(金) 20:12:22.13 ID:cZmeGaaU0
朋也「おまえは……謙虚すぎるんだよ……。自分の願望を持ちながら、周囲のことを気にしすぎて、その願望を叶えられない。
たぶん、演劇部の時だって、向こうが引かなかったらおまえは引いていただろう?さっきだって、人目を気にしてなかなか手を出せずにいたんじゃないか。
もう少し、わがままになってもいいんじゃないのかって思うぞ、俺は」
仁科「………。でも……」
朋也「自分の願望を言ってみろ。俺は、おまえのために行動してやる。約束しただろ?
以下略
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◆uOSHePfhFc
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2012/04/06(金) 20:14:38.09 ID:cZmeGaaU0
朋也「そうか。なら、俺はおまえのために行動する」
仁科「岡崎さん……。前にも聞いたと思いますけど、もう一度聞いてもいいですか?」
朋也「なんだ?」
仁科「岡崎さんは、どうして私のためにここまでしてくれるんですか?」
以下略
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◆uOSHePfhFc
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2012/04/06(金) 20:15:26.77 ID:cZmeGaaU0
朋也「今は……これだけ言っておくよ」
りえの頭から手を降ろす。
りえ「え……。……その……私はどうすればいいのでしょうか……?」
以下略
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◆uOSHePfhFc
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2012/04/06(金) 20:16:54.61 ID:cZmeGaaU0
部室を出て、職員室に向かう。今まで部室の片隅に置かれていたヴァイオリンを持って。
朋也「本当に、いいのか?少しくらいなら、演奏したっていいと思うぞ」
りえ「いえ。これ以上、この子に未練を残していても仕方ありませんから」
朋也「遠慮するなよ。さっきも言っただろ?おまえはもう少し、わがままになってもいいはずなんだ」
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173
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◆uOSHePfhFc
[saga]
2012/04/06(金) 20:18:39.56 ID:cZmeGaaU0
教師にヴァイオリンを渡し、学校を後にする。
朋也「今日は、あのふたりはもう帰ったんだな」
りえ「はい。部活動がないから、早くに帰って遊びに行くって話していました。私も誘われたんですが、断ってしまいました」
朋也「そっか」
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174
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◆uOSHePfhFc
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2012/04/06(金) 20:19:35.88 ID:cZmeGaaU0
朋也「あとさ、もうひとつ、いいか?」
りえ「? なんですか?」
朋也「その、『岡崎さん』って呼ぶの、やめてくれないかな?俺のことは、朋也でいい」
りえ「……え?とっ……朋也さん……ですか?」
朋也「『さん』も邪魔だな。呼び捨てで構わないぞ」
以下略
175
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◆uOSHePfhFc
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2012/04/06(金) 20:21:42.37 ID:cZmeGaaU0
当てもなく道を練り歩く。
朋也(こうやって適当に歩いてれば、見つかると思うんだけどな……)
前に会った時のことを思い出す。
以下略
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◆uOSHePfhFc
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2012/04/06(金) 20:23:44.79 ID:cZmeGaaU0
家の中へ入る。居間には行かず、真っ直ぐに自分の部屋へと向かう。
朋也(もしかしたら、どこかに置き忘れているかもしれないな……)
自分の部屋を軽く探してみる。が、見つからない。
以下略
177
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◆uOSHePfhFc
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2012/04/06(金) 20:24:43.82 ID:cZmeGaaU0
春原の部屋に着く。ノックもせずに入る。
朋也「考えてみたら、おまえの部屋に来るのも久しぶりだな……」
春原「別に、無理して来る必要もないんだけど……」
朋也「そう言うなよ。今日は、用があってきたんだし」
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178
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◆uOSHePfhFc
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2012/04/06(金) 20:26:47.17 ID:cZmeGaaU0
朋也「そうそう、これだ。てか、なんでおまえが持ってるんだよっ!」
春原「おまえが持って帰らなかったから、仕方なく置いておいたんだよっ!どっちかと言うと、捨てずに取っておいた方に感謝しろよっ!」
朋也「ちっ……」
感謝の言葉も出さず、舌打ちだけしてやる。
以下略
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