14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/04/01(日) 21:08:53.25 ID:REiU83pN0
 純一「……ここでいいんですか?」 
  
 瑠璃子「どうもねー。いや、随分と力あるんだね」 
  
 純一「鍛えてますから」シュッ 
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/04/01(日) 21:11:46.64 ID:REiU83pN0
 梨穂子「すいませーん! 集合って、明日でしたっけ、明後日でした――て、あれ? 純一がなんで部室に?」 
  
 瑠璃子「あー、その……まず、集合は今日だったが、こいつのおかげで事は終わったから大丈夫だ」 
  
 梨穂子「あちゃー、また日程間違えちゃったか」 
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/04/01(日) 21:12:40.53 ID:REiU83pN0
 梅原「よう! 純一も帰りか?」 
  
 純一「ああ。……路美雄もか」 
  
 路美雄「はい。あはは、そろそろ一緒に帰るような仲の女の人とかそばに欲しいところですけど……なかなか」 
17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[sage]
2012/04/01(日) 21:14:16.49 ID:+0U2J8wAO
 (0M0) 
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/04/01(日) 21:29:35.42 ID:REiU83pN0
 紗江「すっごいね。先輩の泳ぎって、そんなに速いんだ」 
  
 逢「全国レベルになると、もう想像もつかないような数字が並ぶので、やっぱり……憧れますね」 
  
 紗江「いいなぁ。私は全然泳げないから……」 
19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/04/01(日) 21:31:50.85 ID:REiU83pN0
 ――迫りくる太い腕。 
  
 ――その腕は、人のものではない。 
  
 ――異形の姿が、私の目に入り込んだ。 
20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/04/01(日) 21:34:45.03 ID:REiU83pN0
 純一「トライアルDか。……そこの二人は今すぐ逃げろ。死ぬぞ」 
  
 紗江「へ、そ、その……」 
  
 逢「あ……」 
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/04/01(日) 21:36:12.93 ID:REiU83pN0
 純一(ギャレン)「はぁー……たぁ!」 
  
 トライアルD「ギッ!」 
  
 純一(ギャレン)「たぁ!」 
22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/04/01(日) 21:39:18.82 ID:REiU83pN0
 ――わたしの知らないところで、家族全員が死んだ、と聞いた時、わたしの心に生まれたのは、ほんの少しの安堵と、果てない絶望の混沌であった。 
  
 ――家族が死んだ。母も、姉も、そして父も。わたしを縛るものは何もない。 
  
 ――そう、そのはず、だ……。 
23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/04/01(日) 21:43:51.89 ID:REiU83pN0
 ――全てを受け入れようと、自分の中で決意した時、その奇声は聞こえた。 
  
 ――化け物、人の姿のシルエットを持ちながらも、人からかけ離れた不気味な存在。 
  
 ――なんでだろう、わたしには、その姿は自分の心に見えた。 
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