過去ログ - 結「やっぱり桂馬君には敵わないよなあ」(神のみSS)
1- 20
65:1 ◆/5mmo/htMU[saga]
2012/04/07(土) 21:08:01.35 ID:AfM0/nRk0


「ま、まあ紅茶に関しては私がこれからも教えて差し上げるのですね。……ところでこのスコーンですが、今まで
 無かったのに、どうして急に付けたのですか?」

気を取り直した月夜が質問する。桂馬君は殴られた頭をさすりながら、

「ちょっとした実験だ……。こういうサイドメニューがあっても良いんじゃないかと思ってな。まあ試してみてくれ」

月夜は物珍しそうにスコーンをひとつつまみ上げると、ふたつに割ってリスみたいに小さくかじった。そしてボクに
質問する。

「結、このスコーンはどこで購入したのですか?あまり上等なものとは思えませんが……」

「駅前のパン屋さ。バイトの子の強い希望で最近出来た新メニューらしいんだ。あまり高価なものではないけど、たまには
 こういうのも面白いだろう?」

月夜はよく味わうようにしばらくもぐもぐしてから、

「ふむ。パン屋が作るスコーンなど、所詮この程度なのですね。カフェのメニューに加えるなら、もっと上等なものに
 した方が良いと思うのですね」

と、辛口な評価を下した。おかしいなあ。さっき美生に聞いた時は、自信作だと言って胸を張っていたが。

「でも、このスコーンを作った人は、アフタヌーンティーについて多少の知識はあるようなのですね。高価な材料を使って
 いないけど、、紅茶の邪魔をしないように計算して作られているようなのですね。お茶受けとしては及第点と
 いうところでしょうか」

おお、珍しい。あの素直じゃない月夜が珍しく誉めてる。槍でも降ってくるんじゃないだろうな。ボク達もスコーンを
つまんでみる。なるほど確かに、もっと美味しいスコーンはいっぱいあるだろうけど、紅茶と一緒に食べるのには丁度良い
軽さと食感だった。





<<前のレス[*]次のレス[#]>>
112Res/109.29 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice