802:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2012/07/22(日) 21:27:38.42 ID:BAlWuoC7o
「ああ、ほむらはそうだったな」
ピンクの悪魔を思いだし、三人が頷き合う。
「マミ、さやか、杏子。私のしている事は…今はただの偶然から生まれた自己満足。でも、これが、将来的には魔女は只倒すだけの存在じゃなくなればいい、その切っ掛けになればと思っているの」
803:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2012/07/22(日) 21:30:40.78 ID:BAlWuoC7o
(よく分からないけど…)
(あたし達がむず痒いのは何でだ?)
「成る程ぉ」
804:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2012/07/22(日) 21:33:33.66 ID:BAlWuoC7o
「マミさん…うん、そうですよね。ほむら、ありがとう。あたし、本当はずっと魔女になる事、怖くて仕方なかった。でも…今は、まぁ確率的にあの子たちみたいになるのは難しいとは言っても、ゼロじゃないって思えるから…怖さは、全然減ったよ」
「…その笑顔がみられれば、そう思ってもらえれば、私はそれで満足よ」
「魔女化は宿命だもんね。ほむら、もしもの時は、よろしく」
805:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2012/07/22(日) 21:35:39.87 ID:BAlWuoC7o
「ウェヒー」
その声と共に、盾の中からクリームヒルトが現れ、そしてピンクの煙と共にまどかの姿になった。
「ほむらちゃん、みんなが納得してくれて、良かったね」
806:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2012/07/22(日) 21:37:32.03 ID:BAlWuoC7o
「え、ええ」
「ほむらちゃんに乗っていいのは私だけなのに。だから、なんかぷつんってなって」
「え、ええ…」
807:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2012/07/22(日) 21:41:06.37 ID:BAlWuoC7o
「ほむらちゃん、人はね、どんな聖人だって心に悪魔を宿しているんだよ。私、ほむらちゃんに危害を加える人がいるなら、いつだって魔女になるよ?」
「…それを実戦できたのは世界で貴女一人でしょうね。でも、おかげで、みんなが魔女になる事は怖いだけじゃない、絶望だけじゃないって、思ってくれた。まどか、ありがとう…」
「私はほむらちゃんの喜ぶ事が出来ればいいんだよ。お礼なんていいの」
808:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2012/07/22(日) 21:43:54.34 ID:BAlWuoC7o
「思うと、この為に『私』と『私』が出合ったんだって思えて…。こんな私でも、みんなの為にって…」
「そんな事無い! お願い。もう、ホムリリーちゃんを休ませてあげて。グリーフシードのためだけに、魔女にさせて、使い魔を生み出させて、そして、魔女にして、グリーフシードを、なんて…。使い魔が魔女になるまでのエネルギーも、ほむらちゃんの身を切ってなんて、そんなのおかしいよ!」
「でも…」
809:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2012/07/22(日) 21:45:48.51 ID:BAlWuoC7o
その自分と今の自分は違うけれども、悩み、苦しんでいた自分とは変わりない。
ほむらは、ごめんなさい、ありがとう、とグリーフシードを握り締めた。
「『ほむら』。もう、大丈夫だから…」
810:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2012/07/22(日) 21:48:36.95 ID:BAlWuoC7o
「そ、それには及ばないわ」
「えー」
(…今のまどかならやれるかも)
811:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2012/07/22(日) 21:53:21.44 ID:BAlWuoC7o
ほむらとまどかが笑う。
「…それじゃあ、そろそろこの子達を鍛え始めないとね。魔法少女のパートナーとしてやっていけるように。パワーはあるけど、戦い方はめちゃくちゃだから
「ウェヒ。私も出動する?」
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