過去ログ - ほむら「魔法少女の日常」
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792:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2012/07/22(日) 20:56:01.25 ID:BAlWuoC7o
その後、みんながほむらの部屋に集う。

「…さて、隠す気は無いけど、色々あるからどこから話そうかしら」

口を開いたほむらをみて、皆の顔が真面目になる。
以下略



793:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2012/07/22(日) 20:59:25.20 ID:BAlWuoC7o
「私ね、こう見えて諦めが悪いの」

(…あんだけ時間逆行してんだから知ってるっていったら…)

(きっと傷つくから言わないでおきましょう)
以下略



794:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2012/07/22(日) 21:02:50.41 ID:BAlWuoC7o
「そうね。それが当然。でもね、でも、それでも私は考え続けたの。その中でも、何か特例はないの? 何かないの? また、あの時みたいに仲良くなれないのって…」

「ほむら、あんた、やっぱり優しいんだな。裏切られたり憎まれたりした事もあったのに、それでも、なんて…」

「これもぶっちゃけると、いつの時間軸でもさやかが一番魔女になりやすいから考えるようになったの」
以下略



795:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2012/07/22(日) 21:05:53.88 ID:BAlWuoC7o
ほむらが唇を噛む。

「でも、今回は違った。みんな生き残って…。こんな事始めてだった。だから、希望が大きかった。でも…その分不安も大きかったの」

「望みが叶ったのに、尚も不安に駆られるなんて、ほむらってほんと苦労性だよな」
以下略



796:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2012/07/22(日) 21:09:22.11 ID:BAlWuoC7o
「あながち言い過ぎじゃないのが怖いわ」

「だから、なら、と思って今の状態に甘えるだけ甘えて、やれるだけの事をやってみたの」

「…それが、今回の事?」
以下略



797:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2012/07/22(日) 21:15:05.64 ID:BAlWuoC7o
「…笑わない? と言うか、変だって思わない?」

「笑わないよ。知りたいんだよ」

「…散歩」
以下略



798:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2012/07/22(日) 21:18:31.95 ID:BAlWuoC7o
「なんであたしを見る?」

「さぁ? それより、これ…。分かるわよね?」

ほむらが盾からグリーフシードを一つ取りだし、みんなの前に置いた。
以下略



799:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2012/07/22(日) 21:20:41.85 ID:BAlWuoC7o
「ええ。これは紛れもなく、あの時みんなが私に譲ってくれたものよ。私は、このグリーフシードをあの後どうしても使う気になれなくって…。そんな時、思ったの」

「じゃあ、さっきのはやっぱり本当に…」

ほむらがグリーフシードを手に持ち、優しく、そっと撫でる。
以下略



800:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2012/07/22(日) 21:22:35.81 ID:BAlWuoC7o
ほむらがそっと頭を撫でると、ワルプルギスの夜は安心したのか、机の上をふわふわと浮きながら踊り始めた。時折、逆立ちを織り交ぜながら。

「…飼い慣らしてんな。ほむら」

「ち、ちょっとだけ…可愛い…か、な?」
以下略



801:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2012/07/22(日) 21:25:11.26 ID:BAlWuoC7o
「言葉は分からなかった。でも…気持ちは、感情は、伝わって来た気がした。痛いほどに。そして、ふと気が付いたら、私はプルプルをグリーフシードから…。きっと、あの時の私は、心が魔女に近かったからかも知れない」

「…で、ど、どうなったの?」

「その先の事は、良く覚えていないの。ただ、気が付いたら満身創痍で夕焼けの海岸に横たわっていて、手にはグリーフシードを握り締めていた。心が、とても晴れ晴れしていたのを覚えている」
以下略



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