過去ログ - ほむら「私はあなたを、助けない」阿良々木「……」
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26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[saga]
2012/04/06(金) 23:32:46.84 ID:LK9HCvEh0

「蟻の魔女、その性質は嫉妬……といったところかのう」

 僕が落ちた先で心渡の峰の部分を肩に乗せ、忍は目を細めて言った。
 忍の説明は本当に合っていたらしく、魔女はおろか使い魔でさえも派手な乱入者二人に襲い掛かる気配は見せない。

 僕はひとまず身の安全が保障されたと信じ、ほっとして忍に訊ねる。

「……魔女を倒したら、この人達が生き返るってことはないよな」

「あるわけなかろう。誰でも助けたがるお前様には辛いことだとは思うが、既にここに並べられた人間共は終わっておる。巨大な妹御の囲い火蜂のようにの」

「そう、だよな……」

そこまでご都合主義がまかり通る訳がない。自分でも驚くほど冷静な思考回路に驚きつつも、心の中で合掌する。
正直なところ、まだ事実を受け止め切れていないだけかもしれない。

自分自身が何度も死んで蘇ってきた経験があるとは言え、他人の死を、それもこんな形の死体を見たことなどは一度もない僕にとっては、
いささか目の前の光景はショッキングすぎる。
気を抜けば、叫びだして、吐いてしまいそうなほど。

「お前様が気にすることではあるまい。いや、気にはするかもしれんが気に掛ける必要はない。この人間共は事故に遭ったようなものなのじゃから」

「……わかってる」



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