過去ログ - 魔王「世界をまっぷたつっ!」勇者「このポンコツ!」
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1
:
◆vF1GrLS8msUg
[saga]
2012/04/07(土) 23:28:48.27 ID:fG9IX8Mu0
「世界の半分をお前にやろう!」
その瞬間、世界が揺れた。
激しい衝撃に魔王城の壁も崩れ、崩壊していく。
突如として訪れた浮遊感。
それが、オレの意識が失われる最後の瞬間に感じたものだった。
気がつくと、瓦礫の中で魔王に膝枕をされていた。
耳と尻尾が垂れ、申し訳なさそうな表情を浮かべる顔は涙と鼻水でグチャグチャになっている。
オレが目を覚ますと魔王がオレの胸に顔をうずめて泣きじゃくった。
鎧に鼻水がついて糸を引いている。 なんともシュールな。
勇者「あのさ」
なんとか落ち着かせて事情を聞きだすことにした。
どうやら、この世界は真っ二つになってしまったらしい。
この馬鹿が、馬鹿正直にはんぶんこにしようと考えたからだ。
……冗談交じりで「はい」、と答えたのがまずかった。
地球のへそと呼ばれる洞窟のある辺り、地球の丁度半分のところで大地が裂け、その衝撃が世界を襲った。
そして、世界を最大最悪の災害が遅い、今に至る、と。
魔王「うん」
いや、そんなにあっさり頷かれても。
おそらく、世界中が今混乱の極みにあるだろう。
魔物とか人間とかそういう事を言っている場合じゃない。
ある意味、共存の道が開けたということになる。 良かった良かった。
って、良いわけねぇだろうが!
どこに本気で世界を滅亡させる魔王がいるんだよ!
世界を征服したいんじゃなかったのかよ!
勇者「馬鹿じゃないの!?」
世界を真っ二つ煮する程の力を持つこの少女に、誰も説教などしたことがなかったのだろう。
軽く叱っただけで哀れなほどシュンとなり、泣きそうな顔でこちらの様子を伺っている。
……上目遣いにそんな潤んだ目をされると、その、ちょっとドキッとする。
魔王「ごめん…………」
ちょっと可哀想に思い始めたが、目の前にいるのは世界を滅亡に追いやろうとしている犯人。
そしてこのオレはそうさせた元凶。
……あれ? これ、オレも共犯じゃね?
勇者「……どうすんだコレ」
世界中に阿鼻叫喚の悲鳴が轟く中。
少女と二人、世界を救う旅が始まる。
世界の半分のついでに、この少女の罪も半分貰ってやろうじゃないか。
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2
:
◆vF1GrLS8msUg
[saga]
2012/04/07(土) 23:31:10.76 ID:fG9IX8Mu0
某スレで立てろと言われたから立てた、反省はしていない。
本作の注意点は以下となります。
・エロ表現? 未定です。
以下略
3
:
◆vF1GrLS8msUg
[saga]
2012/04/07(土) 23:32:18.70 ID:fG9IX8Mu0
第一章 魔王城再建
以下略
4
:
◆vF1GrLS8msUg
[saga]
2012/04/07(土) 23:32:52.05 ID:fG9IX8Mu0
見渡す限り瓦礫の山。山。山。
所々黒い煙が立ち昇っているのは、料理でもしていたのか、ドラゴンが助けを求めて口から狼煙でもあげているのか。
前者だったらもったいないことをしたものだ。
以下略
5
:
◆vF1GrLS8msUg
[saga]
2012/04/07(土) 23:33:32.84 ID:fG9IX8Mu0
とにかく、一応責任があるわけだし、出来る限りの事はしなければ。
魔王「うん、がんばって♪」
以下略
6
:
◆vF1GrLS8msUg
[saga]
2012/04/07(土) 23:36:08.65 ID:fG9IX8Mu0
男「じゃぁ、まずは瓦礫を片付けるか」
だんだん黒い煙も収まってきたが、瓦礫は勝手に収まってはくれないし。
以下略
7
:
◆vF1GrLS8msUg
[saga]
2012/04/07(土) 23:36:58.34 ID:fG9IX8Mu0
汚ラゴンと一緒に仲良く瓦礫を片付ける。
単調作業を進めるうちに、種族の隔たりを超えた奇妙な連帯感が生まれた。
こんな些細なことでも、共存への一歩を歩んでいると思うと感慨深い。
以下略
8
:
◆vF1GrLS8msUg
[saga]
2012/04/07(土) 23:37:48.19 ID:fG9IX8Mu0
日が傾き始めた頃。
ようやく一区画の瓦礫を片付けたと思ったら、片付けたはずの瓦礫が消えた。
横一列に並べたせいだろうか? 同じ色同士でくっつけたせいか?
以下略
9
:
◆vF1GrLS8msUg
[saga]
2012/04/07(土) 23:39:02.86 ID:fG9IX8Mu0
翌朝。
目覚めるとそこは棺おけだった。
魔王の蘇生呪文で目覚めたすがすがしい朝。
以下略
10
:
◆vF1GrLS8msUg
[saga]
2012/04/07(土) 23:40:04.58 ID:fG9IX8Mu0
次回、第二章 城下町復興
以下略
11
:
◆vF1GrLS8msUg
[saga]
2012/04/07(土) 23:41:35.76 ID:fG9IX8Mu0
とまぁ、こんな感じで暇を見つけて書いて行こうかと。
前スレ程の速度やエロは期待しないで下さい。
所詮思いつき。
以下略
12
:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]
2012/04/07(土) 23:47:50.68 ID:1gDxZ4gQo
おつん
13
:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中国地方)
[sage]
2012/04/07(土) 23:58:59.33 ID:dDbVUXLu0
乙
14
:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]
2012/04/08(日) 00:35:22.19 ID:LBOT397SO
いいではないか
魔王たんちゅっちゅ
15
:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
[sage]
2012/04/08(日) 02:31:48.21 ID:A+KdyPBFo
乙
良いじゃないか
にしても色んなジャンル書けるんだなこの
>>1
は
16
:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長崎県)
[sage]
2012/04/08(日) 12:21:03.89 ID:tTLNRJfWo
乙 期待
17
:
◆vF1GrLS8msUg
[saga]
2012/04/08(日) 23:12:40.26 ID:9LtpMGpX0
第二章 城下町復興(前編)
以下略
18
:
◆vF1GrLS8msUg
[saga]
2012/04/08(日) 23:13:29.96 ID:9LtpMGpX0
魔王城(跡地)で移動呪文を唱えて、向かった先は旅立ちの城下町。
2年前、皆に勇者として涙ながらに送り出されたのが懐かしい。
……嘘つきました。
以下略
19
:
◆vF1GrLS8msUg
[saga]
2012/04/08(日) 23:14:06.77 ID:9LtpMGpX0
魔王「わぁ……お兄ちゃん、凄いよ! お空飛んでるの!」
オレの背中で魔王が楽しげな声を上げている。
以下略
20
:
◆vF1GrLS8msUg
[saga]
2012/04/08(日) 23:15:23.09 ID:9LtpMGpX0
勇者「もうすぐ着くぞ。 手を離したらダメだからな!」
ふいに背中が軽くなった。 タイミング的には「手を離したら」の辺りで。
以下略
21
:
◆vF1GrLS8msUg
[saga]
2012/04/08(日) 23:18:03.95 ID:9LtpMGpX0
勇者「……この辺りは、被害が少なかったんだな」
降り立った先は城下町の入り口。 そう、本来移動呪文は大体が町の入り口に降り立つよう設定されている。
以下略
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