過去ログ - 勇者「魔王が勇者一族に呪いをかけたけどやっと対面できそうだ」
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445: ◆SHpOT25On.[saga]
2013/01/06(日) 04:05:40.40 ID:0t2iTKtmo
青髪「さて。」
パン!
青髪「では質問を受け付けましょう。妹の発言には明らかに貴方様方が知らない情報が御座いました。」
青髪「宜しければ応えさせて頂きます。」

勇者(・・・そんな気分じゃないが、必要な情報は知っておかなくては。)
勇者「転送術式が使えない理由は?」

青髪「神の妨害を懸念しているのでしょう。もしかしたら、程度の可能性では御座いますが。」
青髪「位置がばれた以上は警戒しておくべき事で御座います。」

勇者「商人が言っていた、地脈の解放点、中枢については?」

青髪「大いなる魔力の流れ、とでも申しましょうか。そういった流れがこの星には存在しまして、その流れの一部の到達点を解放点と申します。」
青髪「中枢とはその魔力の流れの源・・・生き物に例えるならば心の臓、この星の心臓部の事で御座います。」

女僧侶「あ、あの、取り込まれる、とは?」

青髪「・・・神の手駒の増やし方は、あの子が申しましたように、心を弄り自分への狂信者へとする事。」
青髪「時間を掛ければどのような存在でも洗脳が可能ですが、時間が無い場合は心に傷を持つような、精神的弱者を利用致します。」

青髪「つまりは心に弱みを持てば、あっという間に洗脳されてしまう次第で御座います。勇者殿にはそういった経験もあるのでは?」

女戦士「・・・そうなのか?」

勇者「・・・有った気もする。自分の無力感が膨れ上がったと思ったら、声が聞こえてきた。」
勇者「私に身を委ねよ、と。その後・・・一瞬何も考える事が出来なくなった。あれが洗脳だったのか・・・?」

青髪「貴方様は神にとっても特別な存在。壊しきらぬ様、加減されていた筈で御座います。」
青髪「本来ならば不可逆性・・・元に戻るなど、あり得ぬことで御座いますから。」

勇者(・・・さっきから散々に、元に戻らないと訴えてくる。恐らく、俺の知人も既に、と言いたいんだろう。)
勇者(覚悟、か。あれは俺にも言っているんだな。殺す事になると。)

勇者(元に戻らない、か。・・・しかし少しだけ話した時には冷静だったようにも思えるが・・・。)

勇者「・・・俺は、殺す気は無い。」

青髪「そうで御座いますか、それも良かろうと存じます。」

勇者「・・・・・・今回に限っては、やはり俺一人の方がいいかもしれないな。」
スクッ

女戦士「私は帰らねぇぞ。」

勇者「戦士、お前の技は殺す技だ。今回はお前の技は必要ない。」

女戦士「・・・!」
ギロリ

勇者「僧侶、今度の旅は今までより辛いぞ。心の弱いお前は、もっとも取り込まれやすい。」

女僧侶「な、なにを・・・?」

勇者「魔法。・・・今回の相手はお前の同胞と言えなくもない。同情せずにいられるのか?」

女魔法「・・・。」

女戦士「勇者!てめぇ何が言いたいんだ!!」


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