過去ログ - 勇者「魔王が勇者一族に呪いをかけたけどやっと対面できそうだ」
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◆SHpOT25On.
[saga sage]
2013/05/18(土) 08:08:14.62 ID:aKzIqfBmo
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次の日 昼
カッポカッポ
勇者「・・・。」
女商人「・・・。」
女商人(・・・・・・何故お馬さんを撃たないんだろう。)
女商人(出来るだけ時間を掛けた方が敵は良いに決まってる。それだけ試行回数が増えるんだし・・・。)
女商人(狙撃を皮切りにした襲撃で最初にお馬さんを狙われていたら防ぎようがなかった。敵には、馬を狙えない理由がある?)
女商人(馬を残しておくことの効果・・・、私達の進行速度が速まる事しか思いつかない。もしそれが敵の望む効果だったとしたら、敵は何を目的にしてるんだろう。)
女商人(お馬さんを殺す意味は敵に無いと仮定するなら、私達の進路上に敵は何かを用意して有って、その準備は既に済んでいる・・・?)
女商人(お馬さんを残す事は、それを私達に知らせてしまう事にもなるのに、それをしないという事は、私達に急いで欲しい理由がある、から・・・?)
女商人(私達に対策をさせる事より急がせる方を優先しているなら、その罠か何かに絶対の信頼を寄せているという事。そして私達が間違いなく寄る場所は・・・)
女商人(あの町しか無い。これはきっと勇者さまや土のエレメンタルも可能性に気付いているはず。なのにあの町に入るというのは、それだけ今の狙撃に晒されている状況が良くない事だから。)
女商人(・・・これは計算づく? 私達は今、敵の攻撃に対して受け身な対応しか取らざるを得ないから、御しやすいとは思うけど・・・。)
女商人(敵にとっても予想外な事は起きているから、手のひらの上というわけではないと思うけど、それでも対応外と言った感じはしない。)
女商人(情報に置いては敵の方が有利だ。監視されている可能性が有って、敵に攻撃されるたびに隠しておいた能力を晒してるし・・・。私達の進んでる道筋も完全に予想されているみたい。)
女商人(敵が臆病である事が、救いになっている気がする。撤退も早いし、遠距離からの攻撃から状況を始める事が多いし・・・。)
女商人(でもそれは、怖い所でもある、と思う。一つの作戦に備えてじりじりと弓を引き絞る感覚・・・。万事に万全を期した作戦を展開されたら、私達は対応できるかな・・・?)
女商人(・・・勇者さま、私は神の尖兵ではないけれど、必ずしもお父さんの意向に沿う必要は無いんですよ? 勇者さまは、お父さんの魔力に囚われている気が、少しします・・・。)
女商人(勇者さまがしたい事は、お父さんと神の代理戦争の駒を演じる事じゃ、ないでしょう?)
女商人(・・・でも、駒にされてしまった人たちを助けるには、駒である事が最も早い近道である気もするから・・・、否定は出来ない・・・。)
女商人(魔物に一切遭遇しない事も、すごく不自然。 この大陸はお父さんの復活の影響で魔物が荒れていたはずなのに。)
女商人(敵のやろうとしている事が見えない。見せても構わない部分だけしか、見せていない。怖い、な・・・。)
カッポカッポカッポ・・・
女商人(・・・空に少し雲がかかってる。雨が降るのかもしれない。雨が降ると暖を取るのが少し難しくなるし、風邪引かないように気を付けないと・・・。)
女商人「っ!」
ガイン!
―――ドキュ―・・・・・・ン・・・・・・
ドサッ
勇者「っ商人!?」
左手『壁生成 石』
女商人「へ、平気、です。2度目、ですし、斥力も付けていますから・・・。」
勇者「回復魔法中。・・・くそ!何とかならないのですかお母さん!」
左手『無茶を言わないで欲しいわね。狙撃に関しては本当に防ぎようが無いわ。これがあなたの命を目的にしていたら初遭遇の時に負けていたのだから、運が良いと思うべきよ。』
勇者「ぐっ・・・だからと言って傷つくのを黙って見ていろと言うのは・・・!」
左手『ゴムの様な衝撃を吸収する素材は生成できるのだけれど、簡単に貫通してしまうのよね。斥力以外の方法で衝撃を和らげる方法としては・・・』
左手『まず貫通を防ぐ事が前提で、その次に液体の様な衝撃を拡散する物質が必要よ。私はそういった物質はしらないわ。』
勇者「2種の物質を組み合わせるとか、出来ないのですか?!」
左手『そもそもあの銃撃の貫通力を防ぐ物質なんてものが思いつかないのよ。鉄や銅などの金属を使うとものすごく分厚くなってしまうわ。そして更にその下に衝撃吸収素材を付けると・・・』
左手『全部で厚さが1m超えちゃうわよ?』
勇者「それでも傷つくよりマシでしょう!」
女商人「そ、そんな重装備、お馬さんに負担がかかってしまいますよ・・・。」
左手『それで、敵は転送してくる気配は無い?』
女商人「は、はい。今の所は、転送術の魔力を感知は出来ません。」
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