過去ログ - 桐乃「ねぇ、散歩行かない?」京介「……そうだな、たまには行ってみるか」
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103: ◆Koneko/8Oc[sage saga]
2012/07/06(金) 20:09:45.81 ID:uYhwQJMKo

飲物を買って俺がベンチへ戻ると、先に戻っていた桐乃は腕を組んで考え事でもしている様子だった。
いつもの派手な服装と違って、地味な服を着た桐乃は何か新鮮で無性に可愛く見える。
俺が元々地味好きなのかもしれんが、自分の妹がこういう服を着てくれると何だか安心しちまう。

「――何? 突っ立ってないでとっとと座んなさいよ」

「いや別に……。何か考え事でもしてたのか?」

「瑠璃が突然別れたことで、京介が瑠璃のこと誤解してるんじゃないかと思ってね。
 もしそうなら誤解を解いておいてあげないと、あたしを本気にしてくれた瑠璃に申し訳なくて……」

「俺が、黒猫のことを誤解してるって言うのか?」

桐乃は、俺が手渡したペットボトルのキャップを開けるでもなく、両手で挟んで弄んでいた。

「……あたし、今度こそ瑠璃とは正々堂々と勝負したいの。
 もう逃げたり、いい子ぶって自分を誤魔化したりするのはイヤなの」

勝負しなきゃいけないのは桐乃ではなくて、俺自身だってことくらいわかってるさ。
俺の場合、勝負というよりも決断と言った方が正しいのかもしれんがな。

「京介と瑠璃が付き合い始めたのって、夏休みに瑠璃から告白されたのが切っ掛けだったよね。
 瑠璃から告白されたのって、本当にそのときが初めてだったの?」

「そりゃあ、前にも一度、いや二度か……冗談っぽく、『好きよ』って言われたことなら……。
 二度目のときはおまえだって聞いてたじゃねーか、夏コミの打ち上げのときだよ。
 あんな感じで……」


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