過去ログ - 桐乃「ねぇ、散歩行かない?」京介「……そうだな、たまには行ってみるか」
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111: ◆Koneko/8Oc[sage saga]
2012/07/16(月) 15:44:40.42 ID:Zp0Uc1nVo

「俺とおまえが一緒に通学したのなんて、小学校までだもんな」

「うん。……正確には、あたしが三年生までだったけどね」

「そう考えると、意外と短かったんだな」

「でもね、京介が小学校を卒業しちゃってからも、あたしは一緒に通ってるつもりになってた。
 中学生になってからも、ちょっと辛いことなんかあると、そう思ったりしてた。
 もうその頃は、京介とほとんど口を利かなくなっちゃってたけど……」

「そんな話、初めて聞いたよ」

「あたしだって初めて言ったんだもん、当然じゃん」

俯いてスカートの裾を握り締め、照れ笑いを浮かべる桐乃。
桐乃との年があと一つでも近かったら、中学でも一緒に通学していた可能性があったわけだ。
そうなると、俺と桐乃の関係も、これまでとは違ったものになってたかもしれない。
桐乃の言うとおり、確かに年が三つ違いというのは皮肉なもんだ。

「あたしが中一のときの担任の先生が、京介のこと知ってたんだよ。
 高坂っていう苗字、同じ学年には他にいなかったし、妹かって聞かれて……なんか恥ずかしかった」

「担任って、学年が上がると一緒に上がって来るからな。
 三年生の担任だった先生は、次の年には新入生の担任になるみたいなことがあるんだよ」

中学時代の俺は地味を絵に描いたような生徒で、一言で言えばその他大勢。
成績はそれほど悪くはなかったけど、部活だって入ってなかったし、桐乃と比べたら月とすっぽん。
桐乃が恥ずかしかったと言うのもわかる気がする。


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