過去ログ - 桐乃「ねぇ、散歩行かない?」京介「……そうだな、たまには行ってみるか」
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112: ◆Koneko/8Oc[sage saga]
2012/07/16(月) 15:45:26.89 ID:Zp0Uc1nVo

地味で冴えない平凡な兄貴と、容姿端麗で学校の成績だってトップクラスの妹。
その二人が一緒に通学していたら、それだけで学校の七不思議の一つになっていただろう。
桐乃がどんな顔をするのか、見てみたかったような気がしないでもない。

「先生から京介のこと聞いたとき、何だか中学生の京介がすぐそこにいるような気分だった。
 あたしの知らない京介を先生は知ってるんだと思うと、ちょっと悔しかったけどね」

「高校に行けば、俺のこと知ってるヤツが腐るほどいるじゃねーか」

「うん、それも楽しみなんだよね。
 せなちーもいるし、夏コミで会ったゲー研の先輩とかもいるし、いっぱい京介のこと聞けるってね。
 京介っていろんな意味で、学校じゃ有名だったみたいじゃん」

「うるせーよ。俺はな、あの学校には数々の黒歴史を残して来たんだよ。
 おまえが入学するなんて夢にも思ってなかったからな。
 大体、なんであやせと一緒に入学して来るんだよ、ほとんど悪夢か拷問じゃねーか」

「あやせは、京介とのつながりを断ち切らないため。
 そしてあたしは……京介との間にできちゃった空白を埋めるため……かな」

今日の桐乃は何かがおかしい。
じわじわと攻めて来やがって、胸が苦しいじゃねーか。
俺は今日この場で、人生で二度目の告白をされるのか? それも実の妹から……。
血のつながった兄妹、絶対に越えちゃいけない垣根があることは、お互いにわかってるはずだ。

桐乃の口から「兄貴のことが好き」なんて言葉が出たら、俺はどう答えればいいんだよ。
俺が「ゴメンナサイ」なんて言えるわけがねえし、かと言って笑って受け流すわけにもいかない。
数時間後には、家で平然とした顔で二人並んで夕飯食ってるんだぜ。


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