過去ログ - 桐乃「ねぇ、散歩行かない?」京介「……そうだな、たまには行ってみるか」
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113: ◆Koneko/8Oc[sage saga]
2012/07/16(月) 15:46:17.29 ID:Zp0Uc1nVo

「あたしって、小さい頃は甘えん坊だったでしょ。
 いっつも京介のこと追っかけてた気がする。追いかけても追いかけても追いつかなくてさ……。
 本当はね、今日京介に話したいことがあったんだけど……やっぱ、やめることにした」

「そういうのって、精神的にも良くねえ気がすっけど……」

言いたいことがあるならはっきり言えと言いたいところだが、こればっかりはな。
スタートラインに立つと勇んではみたものの、いざ立ってみたら、ゴールの先が見えちまったというわけだ。
今日のことはすべてなかったことにして、明日からは、これまでと同じ仲の良い兄妹として――
そんなわけにはいかねえ。

「桐乃、俺の話を聞いてくれ。
 おまえは知ってるか? ブラコンよりもシスコンの方が何百倍もカッコいいんだぜ」

「何それ……どういう理屈?」

「どうもこうもねえよ。……いいかよく聞けよ、桐乃。
 いつだったか、俺が公園でおまえとあやせの前で語った神話の話、今でも憶えてるか?」

「……神話って、『日本書紀』がどうとかっていうアレ?」

「おう、『日本書紀』のどっかに、イザナギがイザナミを好きになった理由が書いてあると思うか?
 エジプト神話のオシリスとイシスが結婚したとき、他の神様が文句でも言ったか?
 神話の世界じゃ兄貴が妹を好きになっても、言い訳もいらないし文句を付けるヤツもいないってことさ」

我ながら、自分がこんなにアホだとは思わなかったね。
あやせには悪いが、あのときの知識がこんなところで役に立つなんて思わなかった。

「もしかして……京介は、あたしと結婚したいと思ってたとか?」


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