過去ログ - ペンデックス「魔力生成のためにご協力をお願いします」上条「」
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9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]
2012/04/12(木) 00:32:23.87 ID:G5bnKV1co

「ぐ……む……」


 上条当麻は絶叫しかけた口を、そして先ほど出かかっていた鼻血がぽたぽた落ちるのをすべての幻想を例外なく殺す右手で必死に押さえつけていた。

 真夜中である。
 大声を出せばばれる。
 おもに隣の家の多重スパイに。
 いや、今の衝撃の一言だって聞かれているかもしれない。

 思わず薄い壁に目をやる。ぱっとみ穴があいているようには見えないが何分ここは学園都市。
 外の技術だって窓の振動から部屋の中の会話を傍受する装置が作られているのだ。
 いや、絶対に聞かれている。覗かれているに決まっている。
 あいている左手でティッシュを取って鼻に詰めて、そしてくぐもった声で反論した。しようとした。


「あ、あのですねペンデックスさん。女の子がそういうことを冗談でも口にしては――」

「冗談ではありません。カバラやカーマスートラ、理趣教真言立川流など有名なものから土着信仰まで含めて性は魔術の基本です」

「あ、その、えっと――」

「男根信仰はインドのシヴァ神が有名ですがこの国にも多種多様な信仰があります」

「えっと、ですから――」

「そもそもオシリスからホルスへとの時代変貌にはイシスの存在が必須ですがイシスは性行為によりオシリスを復活させようと――」

「わかった! わかりました! わかったからちょっと黙って!」


 魔術に関してはど素人である上条が十万三千冊の魔道書を頭に搭載するペンデックスに反論できるわけがない。
 そのうえ次から次へと畳みかけられてはもう頭を抱えるしかない。
 非常に残念なことに上条の脳味噌に搭載されているメモリは少なすぎてすぐ容量不足を訴える仕様になっている。



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