過去ログ - カルタ「ちよちゃんは蜻さまのことが好きなんだね」
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82: ◆cSsNy1w6Kk[saga]
2012/06/13(水) 18:19:48.33 ID:hsS+4NiU0
やっぱり、怒っている、よな。
それもそうだ、僕が迷子になって、ずっと探させていただろう。
なのに僕は、友人と遊ぶのが楽しくて、……そのときは、あんまり探せていなかったのだから。

凜々蝶「……迷惑かけて、……すまなかった」

蜻蛉「おお、許嫁殿も謝るときはちゃんと謝るのだな」

凜々蝶「わ、悪かったな」

蜻蛉「だが、私も勝手に行ってしまったこと、すまないと思っている。そのせいで、はぐれたようなものだからな。……これでおあいこだな」

ほら、と蜻蛉が差し出したのは、食べていないほうのりんご飴。

蜻蛉「もう少し時間があるな! もっと遊びつくして帰るぞ、許嫁殿!」

凜々蝶「…………うん!」




蜻蛉「どうだ、許嫁殿。美味いか!」

凜々蝶「はん、悪くはないぞ」

僕と蜻蛉は、あれから手をつないで歩いていた。
はぐれないようにと、蜻蛉は言っていたが、……やっぱり恥ずかしい。
髏々宮さんの手とはやっぱり違うものだ。
とても大きくて、暖かい手、どこか少し安心してしまう。
そして、僕はずっと気になっていたことも聞いていた。

凜々蝶「なんで君は……仮面をつけているんだ?」

蜻蛉「ん、これか?」

って、普通に取った!?
は、初めてみたな、蜻蛉の素顔……。
そんな顔をしていたのか……。
詳しくは、言ってはいけないような気がする。

凜々蝶「き、君のそれは、必要だからつけているんじゃないのか!?」

蜻蛉「ただのファッションだッ!」

凜々蝶「ええっ!?」

蜻蛉「というのは嘘だ」

凜々蝶「だ、だろうな」


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