過去ログ - 裡沙「もう、隠しヒロインだなんて言わせないもん!」
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1:VIPにかわりまして橘純一がお送りします
2012/04/16(月) 04:12:03.96 ID:SoTCbUQ50
裡沙「橘君……決心したんだね。あの日のことを振り切って、楽しいクリスマスを過ごす

事」


裡沙「彼にとって大きなトラウマのはずなのに、それを振り切ろうとするなんて……やっ

ぱり、凄いよ」


裡沙「……私は、どうするの?」


裡沙「影からじっと見つめているだけの私。他の女性を自分の所為で蹴落として、安心し

ているだけの……臆病な私」


裡沙「……ダメだ! そんな調子だったら、私……あの人と一緒に歩く資格すらないよ!




裡沙「そんな私も……勇気を、出さなくちゃ。橘君だって勇気を出したんだから!」


裡沙「……でも、私が仮に告白しても、彼はOKしてくれる?」


裡沙「彼に振り向いてもらうように、家事とかはある程度頑張った。でも、私にはそれだ

け……森島先輩のようにすっごく綺麗なわけでもないし、あの人のクラスメイトである絢

辻さんのように優等生なわけでもない……」


裡沙「だから、陰でこそこそと動いてきたんだ……嘘の情報を流して、色々な女子に、あ

の人のことを諦めてもらって……」


裡沙「今考えると、私、ひどいことをしてたんだね。あの人から勝手に女子を遠ざけて…

…彼もそれを少し望んではいたけど、それでも、私がそれをされるとなると……すっごく

傷つくね」


裡沙「……ますます自己嫌悪が強くなっちゃった。……ダメだ、今の私のままだったら…

…絶対にあの人に認めてもらえない」


裡沙「……でも、私がそばにいなかったら……二年前の時と同じようなことが起きないっ

ていう保証もできない。そうだよ! 私だったら絶対にそんなことしない! あの人を愛

している気持ちだったら、誰にだって負けない!」


裡沙「でも、状況はかなり危ないような気がする。彼に近しい女子をピックアップしてい

ったけど……まさか全学年で6人の女子とも仲良くなってるだなんて……」

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2:VIPにかわりまして橘純一がお送りします
2012/04/16(月) 04:14:13.48 ID:SoTCbUQ50
裡沙「しかも、私と比べものにならないぐらい、すっごく綺麗だったり、可愛い子だったり……この一年の子なんて、学校でトップ5に入るぐらいの胸の大きさじゃない!?」

裡沙「幼なじみである桜井さんは……すっごく優しいって評判だし、何より彼と学校の中で一番長い付き合い、つまり、彼のことを一番知っているであろう人物」

裡沙「彼と同じクラスの絢辻さんは……絵にかいたような優等生で、しかも年相応に綺麗で、同学年からの憧れの存在」
以下略



3:VIPにかわりまして橘純一がお送りします
2012/04/16(月) 04:15:26.40 ID:SoTCbUQ50
【学校・二年生トイレそば:休み時間】

純一「しまった……またハンカチをなくしちゃった」

純一「とはいっても、今回は美也のハンカチなんかじゃないんだけれど……」
以下略



4:VIPにかわりまして橘純一がお送りします
2012/04/16(月) 04:16:13.31 ID:SoTCbUQ50
???「さっき廊下を通った時、これが落ちてたんだ。もしかしたら、って思ったんだけど……正解だった?」

純一「あ、うん。探してたハンカチだ……」

純一(ああ、まさか女子に、それもポニーテールの可愛い子に拾われるなんて……出会いがしら、微妙なイメージを抱かせてしまった)
以下略



5:VIPにかわりまして橘純一がお送りします
2012/04/16(月) 04:17:02.52 ID:SoTCbUQ50
???「いやね、実は少し前から興味自体は持ってたんだけど、なかなか見るきっかけがなかったんだ。でも、人から教えてもらったら、私ももっと興味を持つようになると思って」

純一「珍しいね、女子でそう言ってくれる子は、なかなかいないよ」

???「そうかもね。あ、あと……」
以下略



6:VIPにかわりまして橘純一がお送りします
2012/04/16(月) 04:18:47.14 ID:SoTCbUQ50
???「う、うん! 変、かな? こんなことをお願いするなんて……」

純一「ううん! むしろこっちがお願いしたいぐらいだよ!」

???「ほ、ほんと!? ありがとう!」
以下略



7:VIPにかわりまして橘純一がお送りします
2012/04/16(月) 04:21:40.17 ID:SoTCbUQ50
裡沙(はぁ……はぁ……すっごくドキドキした。こんなにドキドキしたのは久しぶり)

裡沙(……ちょっと強引だったけど、これで橘君と友達になれた! やった! 長年の望みの一つが叶っちゃった!? それも案外あっさり!)

裡沙(はぁ……もう、陰でこそこそせずに、顔と顔をあわせてあなたと話せるなんて……夢みたい)
以下略



8:VIPにかわりまして橘純一がお送りします
2012/04/16(月) 04:23:55.45 ID:SoTCbUQ50
【翌日:学校・屋上:休み時間】

純一「ふぅ……この季節の風は冷たいけど、眠気覚ましにはもってこいなんだよなぁ」

純一「世界史の授業は本当に眠くなって困まっちゃうよ」
以下略



9:VIPにかわりまして橘純一がお送りします
2012/04/16(月) 04:27:55.04 ID:SoTCbUQ50
裡沙「あ、大きなあくび。あまり夜更かしすると、体に悪いよ?」

純一「そうだね。いやはや、昨日はゲームに夢中になっちゃってさ」

裡沙「へぇ……どんなゲームをしたの?」
以下略



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