過去ログ - 芳川「ミサカが一匹、ミサカが二匹……」
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33: 1182号と根性野郎[saga]
2012/04/29(日) 18:26:55.28 ID:8bH+SKVE0

《1182号》


「ここで待ってろ。すぐに終わらせてやる。」
アナタがそういってミサカをコンクリートの影に隠してから、きっと一分も経ってはいないでしょう
ミサカの逃げてくれという必死の頼みも虚しく、アナタは彼の前に立ちふさがりました。
彼の――――そう、学園都市の頂点、一方通行の。

ミサカは本当に馬鹿でした。
もしかしたら、本当に奇跡が起こって逃げ切れるかもしれない。そんなことを考えるなんて。

とうとうアナタを巻き込んでしまった。
あの時ミサカさえアナタに近づかなければ、
あの時アナタに声をかけなかったら
あの時ミサカが溺れなければ
アナタはこんなことに巻き込まれませんでした。

ミサカのせいで、ミサカが声をかけてしまったせいで、ミサカが変な期待をしてしまったせいで、アナタは――――





「心配ねえよ。なんてったって俺は――――」








目の前の出来事が信じられませんでした。

まさか


アナタが


あの学園都市第一位を


圧倒しているなんて――――





「すごいぱ――――んち!!!」

それでも、アナタはいつものアナタでした。
路地裏でスキルアウトたちを倒しているときと同じ顔です。
いつもと同じ、あまりのダサさに思わずふきだしてしまいそうな掛け声とともに
いつもと同じ、田舎くさい特攻服を身にまとって
ミサカと子猫を助けてくれたときと同じ、真剣な顔でアナタは戦っていました。



「なあ、もう終わりにしないか?」




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