過去ログ - ルサ・ルカ「マナは命、命はエロパワー」ランディ「そんな!」
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14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/04/23(月) 02:50:15.53 ID:mOmzhteDO
ルサルカ「……ん」

ランディ「……っ!」

ルサルカの唇は、言葉を紡ぐことはしなかった。
瞳を閉じたまま、ただ小鳥が小さくさえずるように、唇をランディに向けて揺らす。
ただそれだけのこと。
しかし、そこにはルサルカの明確な意思があり、それを読み取れないほどランディもバカでは無かった。

──自分を待ち望んでいる。

それに気付いた瞬間、ランディの頭の中で何かが弾けた。
ルサルカは、地位も名誉も容姿も、どれ一つ不満を口にしていなかったのだ。
それらを気にしていたのは、ランディただ1人。
ランディは理由をつけ、意思を行動に起こす事態から逃げていただけだ。
それらを理解したランディはあまりに小さな自分を恥ずかしく思い、同時に胸の奥から熱い何かが込み上げて来るのを感じた。
その生まれたばかりの熱い何かは、自分が勇者になるためにここまでしてくれるルサルカの優しさに何がなんでも応えなければならないと、ルサルカのひた向きな信頼に応えなければならないと、強く、強くランディの心の臓を焦がした。

ランディ「……」

ランディはルサルカに唇を向けられた時のように小さく息を呑んだ。
だがそれは、少し前の戸惑いとは違う、決意の一端。
身分に容姿、ありとあらゆる劣等感がランディの中で焼け落ちていく。
もう、迷いはしなかった。


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