過去ログ - 後輩「それじゃ、本当にこれでお別れです」
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282:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/08(火) 23:06:44.43 ID:xltWL3yio

 ――いつの間にか、袋小路に落ち込んでしまっている気がした。

 世界Aを信じるとしても、世界Bを信じるとしても、両方を信じないとしても同様に、巨大な混乱が俺を襲ってくる。
 もうわけがわからなかった。俺は何を信じるべきなのだろう。俺はどうしてこんなに混乱しているのだろう。
 何が現実で何が現実じゃないかなんて、俺に区別できるはずがない。

 ティア、と俺は思った。せめて彼女がこの世界Bにいてくれたなら、もう少し何かがわかったかもしれないのに。
 何を信じればよいのだろう。ここは本当に夢の中なのだろうか? どう考えても現実としか思えないのに。
 だが……俺は心の底で、ここが現実ではないことに納得しているような気もした。

 わけがわからない。俺の思考はいつからこんなに混線しているのだ?
 以前はこんなことはなかった。俺の思考はいつのまにかひどく混乱している。
 おそらくはカリオストロの影響だ。……カリオストロ? そうだろうか? 根拠はなんだ?
 ――ない。根拠がなかった。俺の考えていることには根拠がなかった。まったくなかった。
 いつからこんなことになったんだ?
 自分自身の考えでさえ、しっかりとまとまっていない。
 いや、違う。俺は何を考えているのだろう。結局俺は何について考えているんだっけ?
 第一、ここが世界Aだとか世界Bだとか、そんな区別だって本当のところ無根拠なのではないか。
 無根拠なことを原因に他者の実在を疑ってどうなる?
“世界Bが現実ならば、後輩の実在性が疑わしい”? どうしてそうなる?
 世界Bの中がただの夢であって、世界Aが本物なのかもしれない。どうしてその可能性を無視しているのだ?
 俺はいつからかこんなふうに混乱している。ヒドクコンランシテイル。何かが俺を追いかけてきている気がした。
 なんだろう? いつからだ? いつからこうなった? 俺の頭は上手に動かない。




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