過去ログ - 唯「バドミントン部に入ることになりました!」
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1: ◆YgQRHAJqRA
2012/04/30(月) 14:10:52.79 ID:Y0NnMhaH0

―7月終盤―

熱気のこもる体育館、額を滴る汗。
キュ、キュッ・・・ 靴と床の摩擦で起こる、少し耳障りな音。
しかしそんな不快要素は気にならないくらい、桜校高校生、平沢唯はとても充実とした時間を送っている。

羽は相手に打ち返され、高く綺麗な曲線の軌道にのってゆっくりと飛ぶ。
唯は高く飛ばされた羽を"ロング"の要領で打ち返そうとする。

(んー・・・なんか違う?)

そう思った唯は相手にフェイントを仕掛けるために、わざわざ大げさに腰をひねる。
それを見た相手は見事騙されたのか、きたる"ロング"を打ち返すべく、後ろに素早くバックする。

「ふぃっ!」

短い息を吐いて、唯は最後の最後で羽を軽く打つ。
コンッ・・・ 羽はみるみる失速し、ネットをギリギリで超える。
そして相手コートに静かに落ちた。

「 15 対 2! ゲームセット!」
  フィフティーン   ツー

審判の合図。相手の選手と握手を交わし、礼をする。

「やったな、唯!」

「うん、りっちゃん!」

「さすが先輩ですね、最後のフェイントは私まで騙されましたよ!」

「えへへー」

暑い高校2年の夏。
ここはもし軽音部メンバーがバドミントン部に入ったら、というIFの世界。



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