過去ログ - 芳川桔梗「言ったでしょう? 私の名前を忘れないでって……」
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77: ◆hZ/DqVYZ7nkr[saga]
2012/05/19(土) 00:43:32.37 ID:jYlE53rwo

「なぁ、いい加減壁を壊そうぜ?
お前は海より広くて空より綺麗な心を持ってるじゃねぇか!
どうしてそんな広大な世界の中に、お前ひとりが入ったらそれで他には誰も入れないような部屋を作っちまうんだよ!
どうして、そんな中に閉じこもってるんだよ!
確かに、外の世界には怖いものや痛いものがあるかもしれねぇ、だけど!
それよりも多くの幸せがあるだろ?」

「うっるせぇ!
うるせぇうるせぇうるせぇ!
……あいつが、あんな良い子が、俺なんかに本気で恋してた訳がないだろ?
初めてみた男で、周りに他の男がいなかったってだけなんだよ」

垣根はミサカ00001号を否定した。
その気持ちも、その心も。
そのセリフを吐いた垣根の顔は、苦痛で歪んでいる。

それ程までに、上条は垣根の核をついたのだ。

「そんな、苦しそうな顔をしてまで、みさかを否定してまで……ていとくはなにをみたくないの?」

そして、インデックスが不思議そうに尋ねた。

「ていとくは愛されてた。
それに、ていとくも、愛してた。
確かに、好きな人の死は辛い。
だけど、みさかはたったひとつしかない命を使ってまでていとくを守ったんだよ?
感謝するなら分かる。
涙するのも分かる。
でも、怒ったり、それを否定するのは私にはわからないんだよ」


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