過去ログ - 貧乏神「私がメイドですかッ!?」
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5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/05/01(火) 20:46:06.42 ID:BKntfQyDO
弁財天「よし、納得してくれたか!」
貧乏神「納得してません!」
弁財天「同じだよ、内容は説明してやったし、選択肢も1つしか残ってない、同じなんだよ」
そう言って、貧乏神は右手を上に伸ばす。
すると、弁財天を囲むようにスピーカーが出現し、ドスンドスンと重い音を出しながら次々に押し入れの中に落着し始める。
弁財天「じゃ、一曲ズドンと行きますか?」
そう言う弁財天の手にはいつの間にかエレキギターが握られていた。
貧乏神「ち、ちょっ!? 待って!」
弁財天「時間は貴重だぜー?」
弁財天はニヤリと笑うと大きく息を吸い、そしてエレキギターをけたたましく弾き始めた。
弁財天「聖歌! 絶唱ーっ!」
その瞬間、激しい音の洪水が堰を切ったように放たれた。
弁財天の指が弾く旋律はシールドを通ってアンプから怒濤の勢いで吐き出され、鼓膜を突き破るような乱暴的な勢いで押し入れを満たしていく。
さらに弁財天の唇が紡ぐ聖なる調べがその曲調に『ある指向性』を与えると、ただの音は術式へと性質を変えていった。
そして──
弁財天「術式完成! バイバイ貧乏ーっ!!」
貧乏神「ひ、ひえぇー!?」
ジャーンッ、と大きく掻き鳴らした音を最後に清浄なる結界が完成。
性質が負である貧乏神の霊体はアパートの壁を突き破って外界へと勢い良く弾き飛ばされた。
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