過去ログ - River -いつまでも変われないあなたへ-
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13:ちぢれ[sage]
2012/05/03(木) 23:43:45.58 ID:yoGXwZnsP
  放課後


 授業が終わり、今日来た道をゆっくりと帰る。
 橋を渡り、川沿いの道を歩いていく。
以下略



14:ちぢれ[sage]
2012/05/03(木) 23:46:10.39 ID:yoGXwZnsP
潤一「はー、今日も疲れた……」

 大きく伸びをしながら、俺は地面に寝そべった。
 そうして、目の前に広がる空。
 オレンジと青のグラデーション。
以下略



15:ちぢれ[sage]
2012/05/03(木) 23:48:32.49 ID:yoGXwZnsP
潤一「いつまで続くんだろうな。こんなこと」

 目をつぶって、ひとり物思いにふける。
 これは、俺の日課だ。
 近所の爺さんがここで犬の散歩をする様に、俺は放課後ここで寝るのを日課にしている。
以下略



16:ちぢれ[sage]
2012/05/03(木) 23:50:25.83 ID:yoGXwZnsP
 ……。
 …………。
 ………………。

 ……………………ドスッ!
以下略



17:ちぢれ[sage]
2012/05/03(木) 23:52:16.93 ID:yoGXwZnsP
 俺の胸の上で、微かに声を漏らす見知らぬ少女。
 しかも、どことなく苦しんでいる様子。

潤一「あ、あのぅ」

以下略



18:ちぢれ[sage]
2012/05/03(木) 23:53:56.10 ID:yoGXwZnsP
静姫「……っ!?」

 少女はようやく状況を飲み込めたのか、あわてて俺の上から起き上がった。

潤一「う……」
以下略



19:ちぢれ[sage]
2012/05/03(木) 23:58:40.09 ID:yoGXwZnsP
 少女は、俺より2、3歳は年下だろうか。
 下はジャージで、上は薄手のパーカーを羽織ったラフな恰好だ。

 初めは彼女も何が起こったのか理解していなかったみたいだが、今は少し落ち着いて申し訳なさそうに目を落としている。

以下略



20:ちぢれ[sage]
2012/05/03(木) 23:59:55.36 ID:yoGXwZnsP
静姫「……」

 俺があやまると、少女はジッと俺の顔を覗き込んできた。

潤一「……ん? ど、どうした」
以下略



21:ちぢれ[sage]
2012/05/04(金) 00:02:21.91 ID:5To1Tuv6P
静姫「海外旅行には行ったことありますよね?」

潤一「え? べつにないけど」

 何だこれ。何かの占いか?
以下略



22:ちぢれ[sage]
2012/05/04(金) 00:03:51.31 ID:5To1Tuv6P
静姫「なん、……で」

 俺の答えを聞くと、彼女は瞳を潤ませた。

潤一「ごめん。どこかで、会ってたかな……」
以下略



23:ちぢれ[sage]
2012/05/04(金) 00:05:30.56 ID:5To1Tuv6P
静姫「もし、私があなたに一億円をあげると言ったら、欲しいですか」

潤一「欲しい」

静姫「こんな単純な答えなのに……やっぱり、分からない……」
以下略



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