過去ログ - River -いつまでも変われないあなたへ-
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42:ちぢれ[sage]
2012/05/14(月) 00:16:55.52 ID:Vj89o+hAP

 夕焼けの強い光の影になって、彼女の表情がよく見えない。

 『強くなりたい』。

以下略



43:ちぢれ[sage]
2012/05/14(月) 00:18:35.04 ID:Vj89o+hAP
静姫「……」

 とぼけてみたが、俺の顔を立花さんは目をこらすようにして見つめてくる。

 ……疑われている。
以下略



44:ちぢれ[sage]
2012/05/14(月) 00:20:07.06 ID:Vj89o+hAP
潤一「ありがとう。しっかし立花さんって、律儀なんだね。まさか本当にここに来てくれると思わなかった」

静姫「そんな。律儀って程では。それに……この辺りは毎日走ってますし」

潤一「走ってる?」
以下略



45:ちぢれ[sage]
2012/05/14(月) 00:21:53.21 ID:Vj89o+hAP
静姫「あんな、遠く……」

潤一「それがどうかしたの?」

静姫「私、この川が好き……って訳じゃないんですけど、なんだか気になって。どこまでつづいてるんだろう……って」
以下略



46:ちぢれ[sage]
2012/05/14(月) 00:23:42.76 ID:Vj89o+hAP

静姫「でも私が住んでた所はビルに囲まれてる様な場所ではなかったですし」

潤一「それでも、コンビニがいっぱいあって、道路は夜中でも明るいんだろ?」

以下略



47:ちぢれ[sage]
2012/05/20(日) 00:18:19.80 ID:KrKVAUOWP
潤一「俺は、この町から出たい……かな」



静姫「嫌いなんですか?」
以下略



48:ちぢれ[sage]
2012/05/20(日) 00:22:09.36 ID:KrKVAUOWP

静姫「あ、そういえば大友さん、高校生なんですよね? 何年なんですか?」



以下略



49:ちぢれ[sage]
2012/05/20(日) 00:24:49.91 ID:KrKVAUOWP

 それまでの何気ない会話を交わしていた雰囲気が、一変した。

 一体、彼女に何が? 
 頭が痛い? やばいんじゃないか?
以下略



50:ちぢれ[sage]
2012/05/20(日) 00:26:47.38 ID:KrKVAUOWP
静姫「大友さんっ、ひ、ひとつ……教えて、ください」

 途切れ途切れの、ひり出す様な声。
 抱えていた頭をゆっくりと起こして、彼女は言葉を続けた。

以下略



51:ちぢれ[sage]
2012/05/20(日) 00:29:59.17 ID:KrKVAUOWP

潤一「……」

 昨日。
 この瞳を、正面から見つめてしまった。
以下略



52:ちぢれ[sage]
2012/05/20(日) 00:31:38.69 ID:KrKVAUOWP
潤一「俺は……」
 
 意志とは無関係に、俺の口は言葉を紡ぐ。

潤一「嘘を、ついた」
以下略



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