257: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2012/10/04(木) 01:08:22.29 ID:2ytvna2r0
黒崎「ったく、暗くてよく見えねえな。なあ、何か明かりになるものって、持ってないよな?」
初春「は、はい。ごめんなさい……」
黒崎「そっか。ったく……」
引き戸の割れ目から目を離し、左右の廊下を眺め回す。
周囲の床の上、さらには廊下の奥にも目をやるが、目的となるものは見当たらない。
黒崎「…………」
意を決したかのように、引き戸に手を掛ける。
そのまま横に引っ張ろうと、手に力を入れる――が、開かない。
数ミリだけ動く程度で、すぐに何かに引っかかったかのような感触が伝わる。
結局鍵が開いていないのか、それとも扉の内側に何かがつっかえているのか。
そんなことは分かるわけがない。
何度繰り返しても――一向に引き戸がスライドする気配はない。
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