過去ログ - サガフロンティア2SS
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38: ◆IZLwGhF6Cg[sage]
2012/05/10(木) 21:10:50.70 ID:4uUsskpWo
―――1211年

ルナストル「ごほっ……ごほっ……」

シルマール(15)「ルナストル先生、大丈夫ですか?今、薬を……」

ルナストル「いい、わしのアニマも大地に帰るときが来たのだ」

シルマール「そんな弱気な……」

ルナストル「……ことをわしが言うと思うのか?」

シルマール「いえ」

ルナストル「分かるんじゃよ、わしのアニマが大地に帰ろうとしておるのがの」

シルマール「……」

ルナストル「その前に言っておくことがあるのじゃ。ごほっ……ごほっ……」

シルマール「言っておくこと?」

ルナストル「とりあえず礼を言っておこうかの。シルマール、お主のおかげで術の技量を高めることができた」

ルナストル「そして、お主はもうわしを超えておるな。見事じゃ。ふふっ」

シルマール「そんなことはありません。先日も負けたばかりで……」

ルナストル「まったく……手を抜かれて戦っても意味はないというのに……」

シルマール「……」

ルナストル「まったく最後まで甘い……いや、優しいのぅ。それで高みを目指せるのかの?」

シルマール「人に優しく……そして同時に高みも目指します!」

ルナストル「贅沢なやつじゃ……じゃが、お主なら……」

シルマール「先生……」

ルナストル「そして、言っておくこととは今のことではない」

シルマール「え?」

ルナストル「わしの……いや、わし達の術の流派についてじゃ……」

シルマール「流派?そんな話は始めて聞きましたが……」

ルナストル「ヴァイスランドの北……ラウプホルツの郊外に2つの塔が建っておる……」

シルマール「塔?いったい何の話を……」

ルナストル「いいから聞け……その塔は町からは見えるが決して近づけない、向かっているはずが戻っている」

シルマール「……それってこの家の周りの……」

ルナストル「ああ、元は同じ流派じゃからの……と言っても向こうは初代のままじゃが……」

シルマール「向こうだけ初代?どういうことです?」

ルナストル「お互いに数万年の歴史のある流派じゃ……」

シルマール「数万年!?向こうは初代!?どういうことですか!」

ルナストル「行けば分かる……行けば……」

シルマール「先生!」

ルナストル「これは……他言はするな……お主だけ……お主だけに教える」

シルマール「先生!先生!」

ルナストル「ふふっ、もしお主が弟子を持ったらその弟子に教えるがよい……」

ルナストル「」

シルマール「ルナストル先生ーーーーーーー!」


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