過去ログ - 心理定規「スクールは私が建て直す」
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197:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/26(土) 17:55:02.21 ID:8rHYgbYP0
すると、何者かがファイブオーバーの上を歩く音がする。

心理定規は慌てて平然を装い、黒に染めた髪をかきあげる。

ステファニー「元気そうですね」

心理定規がゆっくりと上を向くと、ファイブオーバーの足を伝ってステファニーが降りてきた。

真っ赤に染まった右腕を引きずらせながらステファニーは笑みを浮かべる。

ステファニー「紐なしバンジージャンプはこれっきりにしたいじゃないですか」

相当無理をしたのだろう、ステファニーはその場で床に倒れ、息も切れ切れに肩を上下に激しくゆらす。

心理定規「すぐに医療班を呼ぶわ」

心理定規の体内では既に体晶の副作用が発動しており、体の節々が悲鳴をあげている。

未だ体晶により能力は上昇しており、外の状況はそれとなく把握できている。

垣根は退散する猟犬部隊と合流しているらしく、研究所から少しずつ離れて行っている。

潮岸を見限ったのだろう。

心理定規は無線で第一層にいる迎電部隊にステファニーの回収を要請し、痛む体に鞭を打って第三層の奥の部屋へと向かう。

ステファニー「……実行する気ですか? 誰にも言わずに」

不意に、後ろからステファニーが問いかける。

これから対面する者の命をどうすのかを。

心理定規「……さてね」

答えになっていない返事をし、心理定規は潮岸のいる部屋へと向かう。


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