過去ログ - ほむら「銀の…雨?」
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3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/05/16(水) 16:33:23.95 ID:H6g2DcHC0
マミ「まったく、美樹さんにばかり格好付けさせるわけにはいかないわね」

巴マミも最後の力を振り絞り、特大のライフルをワルプルギスの夜に向け、帽子に取り付けていたソウルジェムをその弾倉へセットする。

ほむら「馬鹿なことはやめて!!こんなの、あんまりよ・・・っ!!!!」

マミ「馬鹿かもしれない、怖いのにもうなにも怖くないふりをして・・・弱気を助ける正義の味方のふりなんてして・・・こうして今誰かのために死のうとしてる・・・でもね」

狙うはワルプルギスの歯車の隙間、力が掛かる支柱の中央。
マミの瞳にはもう恐怖はなかった、そこにあるのは・・・

マミ「馬鹿な正義の味方には、それなりに通さなきゃならない意地がある。死ぬしかないと嘆いた私を、貴女はそう言って励ましてくれたわね」

ほむら「それは・・・っ」

ほむらが返す前に、マミは祈るようにふっと目を閉じて・・・

マミ「貴女は生きて、私たちのために・・・ティロ・フィナーレ!!!!!」

魂を乗せた最終砲撃は、さやかを追い越しながら吸い込まれるように魔女へと疾る。そして・・・


ゴバアアアァァァァァァ!!!!!!!


いつかの大量の爆弾でも生み出せなかったほどの、すさまじいエネルギーの爆発がワルプルギスの夜を抉った。

さやか「マミさん、一人にはさせません!!」

杏子「なに気分に浸ってんだボンクラ」

さやかに語りかける声、杏子の声だ。
さやかに追いついた杏子も、ソウルジェムを槍の穂先に携え最後の一撃を繰り出そうとしていた。

杏子「ひとりぼっちは寂しいからよ、あたしもついていくぜ」

さやか「杏子・・・ありがとう」

狙うはワルプルギスの夜の支柱に僅かな罅・・・マミの遺した最後の活路。

ほむら「さやか・・・杏子おおぉぉぉ!!!!!」

一瞬の後、水と炎の一撃が罅から迸り、ワルプルギスの夜は悲鳴を上げた。
そして、ワルプルギスの周囲が結界に断絶された。
しかし・・・

『・・・・・・・・・ハハハ、キャアハハハハハハハハハハ!!!!!!』

結界をはじき、二体の強力な魔女の残骸をまき散らしながら究極の暴力が姿を現した。
逆さまから正位置へ、まるで局面が変わった舞台装置のようにワルプルギスの夜は本気を今ようやく出したのだ。

ほむら「そんな・・・そんな!!いやあああぁぁぁあああ!!!」

現実を拒絶するように、ほむらは両手で顔を覆いその場にふさぎ込んだ。


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