過去ログ - 垣根「言ってるだろう、俺に常識は通用しねえって」
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104:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(秋田県)[sage]
2012/05/24(木) 21:08:37.10 ID:+VJVaTs+o
中に入ってしばらくして、廊下の向こうから声が聞こえるのに気付いた。


声は少女のものと思われる女の声と、複数人の男の声。
何やら争っているようにも聞こえる。
以下略



105:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(秋田県)[sage]
2012/05/24(木) 21:09:53.04 ID:+VJVaTs+o
「風紀委員だ!テメェら大人しくしろ!!!」

俺は彼らの声が聞こえた部屋に押し入り、腕章を見せ付けた。


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106:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(秋田県)[sage]
2012/05/24(木) 21:13:10.64 ID:+VJVaTs+o
それだけではない。

この部屋全体が、真っ赤な液体で覆われていた。
辺りに漂う臭いから、それが血であることがすぐに分かった。

以下略



107:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(秋田県)[sage]
2012/05/24(木) 21:15:36.06 ID:+VJVaTs+o
「う、うあ……」

床に転がっていた男が呻き声をあげる。
その男も、身体のあちこちが欠損していたが、まだ息があったようだ。

以下略



108:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(秋田県)[sage]
2012/05/24(木) 21:17:29.01 ID:+VJVaTs+o
「さてと、後はお前か……」

男を殺し終えた少女が、こちらを向いた。

端正な顔に恐ろしく残虐な笑みを浮かべて。
以下略



109:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(秋田県)[sage]
2012/05/24(木) 21:19:23.15 ID:+VJVaTs+o
俺は、目の前の少女が何者だとか、
少女は何故男達を殺していたのだろうとか、
今ここで風紀委員として俺はどうするべきなのかとか、

そんなことは一切分からなかったし、考える余裕などありはしなかった。
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110:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(秋田県)[sage]
2012/05/24(木) 21:20:48.26 ID:+VJVaTs+o
「おいおい、さっき部屋に踏み込んできた時の威勢はどうした!!!???
 無様にケツまくって逃げてんじゃねえぞタマナシヘナチン野郎があああ!!!!」

少女は後ろから罵声を投げつけ、あの恐ろしいビームを撃ちながら追いかけてきた。

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111:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(秋田県)[sage]
2012/05/24(木) 21:21:45.02 ID:+VJVaTs+o
「よし、ここを抜ければ……」

少女の追跡を必死で掻い潜り、俺は階段付近にまでやってきた。
ここを出たらすぐ、警備員に連絡しねえと。
あの少女をこのままにはしてはおけねえし、そもそも俺の命も危ない。
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112:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(秋田県)[sage]
2012/05/24(木) 21:23:52.67 ID:+VJVaTs+o
先ほどからの少女のビームで、ビルが崩れたのだろうか。
これでは、この階段を使うことは出来そうもなかった。


この廃ビルでエレベーターなど作動しているわけがない。
以下略



113:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(秋田県)[sage]
2012/05/24(木) 21:25:16.87 ID:+VJVaTs+o
俺はすぐ近くの部屋に逃げ込み、身を潜めていた。


ここまで逃げてくる間に、気付いたことがあった。

以下略



114:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(秋田県)[sage]
2012/05/24(木) 21:26:52.15 ID:+VJVaTs+o
「さあーて、残るはこの部屋だけか。一体どこに隠れているのかにゃーん?」


静かな部屋に、無機質な靴音と、少女の恐ろしい声が響く。
少女はゆっくり歩き、俺の姿を探していた。
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