1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/05/19(土) 15:43:46.34 ID:PUm5wcli0
こんにちは。
このSSは、765プロダクション製作の映画(という設定)です。
書きための投下となりますが、
まだ7割ほどしかできていない上に最近あまり時間がとれないので、完成まで時間がかかります。
(かといってお蔵入りももったいないのでスレッドお借りします)
更新も遅めになると思いますが、のんびりと読んでいってくださるとありがたいです。
(途中での茶茶もかまいません)
SSWiki : ss.vip2ch.com(SS-Wikiでのこのスレの編集者を募集中!)
2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[sage]
2012/05/19(土) 15:46:30.83 ID:bYsPpD2Qo
期待待ち
3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/05/19(土) 15:48:48.88 ID:PUm5wcli0
[登場人物]
菊地真之丞(きくちまことのすけ)
…菊地真
4:>>2さん、ありがとうございます[saga]
2012/05/19(土) 15:54:34.53 ID:PUm5wcli0
人が命をかけるほどのものが、
一体この世にいくつあるのか。
そもそも、そんなものは存在しうるのか。
5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2012/05/19(土) 15:57:23.33 ID:PUm5wcli0
あ、言い忘れました、
濡れ場が何箇所かあります。
苦手な方は各々、遠慮してください。
6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/05/19(土) 16:01:50.44 ID:PUm5wcli0
第一章 剣の道、険しきこと
7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/05/19(土) 16:03:45.48 ID:PUm5wcli0
空が高くなった。
一年に一度はそう感じる季節、いや時期がある。
ああ、自分の背が縮んだのだ、と思わないでもない。
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/05/19(土) 16:05:45.56 ID:PUm5wcli0
とはいえ成人した男子として、
一人の剣術者として、
幼い時分から稽古を怠らない壮健さと、
誰にも負けはしないと磨いた剣の業は十分に持っていると、
そう思っている。
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/05/19(土) 16:08:08.55 ID:PUm5wcli0
孝行したい時に親は無しとはよく言ったものだ。
というより、親とは元々そういうものなのであろう。
父は私が十七の時に、肺の病で亡くなった。
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/05/19(土) 16:15:15.58 ID:PUm5wcli0
剣での勝負なら……。
父上は負けはしませんのでしょうがと、
床に臥せる父親に一度訊いたことがあった。
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/05/19(土) 16:18:35.07 ID:PUm5wcli0
例えこの躰は病んでも、気は決して病まず。
そうある限り、この刀は決して折れず、
おまえと……おまえの人生と共にある。
12:>>11は 「 補完願います[saga]
2012/05/19(土) 16:24:11.30 ID:PUm5wcli0
「父上、お躰にさわります」
「いや、大事ない」
父は続ける
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/05/19(土) 16:28:55.84 ID:PUm5wcli0
「今のおまえとより一つ下の十六歳、
私が十八だった。
その言葉を言われてはっと気がついた。
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/05/19(土) 16:32:54.77 ID:PUm5wcli0
こうして父は、今はもういない。
後から部屋に入ってきた母上は、あらあらと首を少しかしげ、
頬に手を当て落ち着いた様子であったが、
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/05/19(土) 16:39:14.63 ID:PUm5wcli0
二
「これ、真之丞。
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/05/19(土) 16:43:58.02 ID:PUm5wcli0
息子から見ての母はというと、正直、
目の前の女以上に女らしい人間を真之丞は未だ目にしたことがない。
黒みがかった蒼く長い髪、
17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/05/19(土) 16:47:49.69 ID:PUm5wcli0
「比べられるとしたら四条院の姫君くらいか……」
「何か言いましたか」
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/05/19(土) 16:59:37.40 ID:PUm5wcli0
居間に飾ってある薙刀は飾りではないのだ。
あれは真之丞の母が使う。
19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/05/19(土) 17:03:40.67 ID:PUm5wcli0
おっとりとした外見とは裏腹に、
鋭い刃筋、
巧みな足の運びで、
近づくのも至難の業であった。
20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/05/19(土) 17:07:55.27 ID:PUm5wcli0
そうこう考えるうちに四つ角で友人に出会った。
「真、しばらくだったな!」
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/05/19(土) 17:11:17.48 ID:PUm5wcli0
真というのは彼に親しい者が使う呼び名である。
これは父の最期の言葉に由来する。
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