102:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/06/02(土) 23:16:56.09 ID:cmlmztc50
一方真之丞は、またも強敵。
今日は運が無いな、と思う。
当然、店の者は出てこない。
こんな斬り合いの場に顔をだす者などいない。
皆、息をのんで隠れているのだろう。
相手は正眼(せいがん)、対して、
こちらは抜いてはいるが、構えはとっていない。
おもむろに、ずかずかと間合いを詰める。
当然、面に撃ち込まれる。
ところを、思い切り腰を落とし右に一歩ずれて、
下から脛(すね)を撃つ。
相手の刀身が届く前に、右の脚を斬った。
もう一歩、左に寄り、左手を添え、両腕でもって上段へ。
男の右肩を一太刀、下腹まで割く。
これで終わった。
外を見ようとした時、ちょうど千早太が入ってきて言う。
「三人か」
「だが、これでは終わらぬだろうな」
真之丞は嫌な予感がしていた。
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