215:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/06/23(土) 21:44:49.72 ID:l9ykQD6T0
心配するそぶりは露ほど見せずに千早太が言った。
傍らの石ころを蹴る。
彼の場合、外見と中身が一致していないことは良くあることだ。
「私もそう思います」
みきが口を挟む。
適当な呼吸だった。
「冴えぬなあ」
真之丞が空を見ながら言った。
視線の先の青色より表情は晴れていない。
魂もこの一時は曇り空なのである。
「無理をなさらないでください」
傍にいる娘は、自分のことを良く良く案じてくれている。
ここはおとなしく二人の言うようにしていたほうが良さそうだ。
剣者としても、今の状態を鑑みて、そういった判断を下した。
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