233:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[saga]
2012/07/08(日) 20:47:41.72 ID:dUwnhAr60
ふと、角から何かが走ってきた。
思いのほか素早い。
ぶつかりそうになる所を、すんでのところで避けた。
黒く、長い髪の、娘だった。
心臓が大きく脈打った。
「失礼をいたしました」
ここらでは見ない女である。
肌も普通より少しだけ黒い。
長い髪が後ろのほうで結ってあり、馬の尾のように、ゆさゆさと揺れた。
背中に何か提げている。
袋の中は見えないが、あれは頃合いからみて刀だろう。
はっきりとした力強い瞳、
口元はほんのりと紅が引いてあるのが見てとれるが、
とても薄く、
ほとんど桃色であった。
膨らんだ胸。
腰回りが美しい。
脚にかけての曲線も、理想的だった。
愛嬌がある。
千早太はそう思った。
真之丞も同じようなことを思っていた。
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