239:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[saga]
2012/07/08(日) 21:06:09.31 ID:1F55OD2f0
五
御刀秋月屋の文字。
看板はふるぼけているが、汚くはない。
きっと店の主人がたまに磨いているのだろう。
二人がのれんをくぐると、さっぱりとした美人が出迎えた。
不思議とこの町には美しい女が多い。
「いらっしゃいまし」
上品な挨拶だ。
「なんだ、りつこ殿、猫を被っていても素性は知れておるぞ」
千早太が茶化して言った。
「ほほほ、嫌ですわお客様。
他のお武家様もいらしておりますのに……」
話しながら額に筋が立っているのを真之丞は見てとった。
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