94:62 ◆6sOGwos0tc[saga]
2012/05/31(木) 20:09:41.02 ID:H/SWMSSm0
「あなた様、『男女7つにして席を同じゆうせず』という言葉を御存知でしょうか」
儒教の教えだったか。まあいささか早い気もするが、そういう区別は大事だな。
「では、あなた様の横で寝ているその少女は何歳でしょうか」
へ?貴音にそう言われて俺は初めて気づいた。俺の横では、獣のように丸まった響が幸せそうな顔ですやすや眠っていた。
「う〜ん、にぃに………」
響はそう言って、俺の腕にしがみつく。あ、柔らかい……
「……って、そうじゃなくてっ!!おい響っ!!お前どうして俺の横で寝てるんだよっ!!」
「ん〜……、おはようさにぃに………」
「にぃにじゃないっ!!しっかり目を覚ませっ!!」
「どいてくださいあなた様。響が朝弱い事は承知しております。これを顔に乗せれば……」
ふと振り返ると、貴音がワニ子を両腕に抱えて立っていた。ワニ子は貴音の迫力に圧されて身動き一つできないでいる。
「おい、無茶するな……、せめてねこ吉あたりにしておけ………」
「かなさんど……、プロデューサー………」
え?なんだって?
「起きなさい響―――――っ!!」
ブチ切れた貴音がワニ子を投げつけようとするのを何とか抑えて、俺は寝ぼけた響と貴音の説得に入るのだった。
回想終わり。
〜〜〜
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