95:62 ◆6sOGwos0tc[saga]
2012/05/31(木) 20:10:43.73 ID:H/SWMSSm0
「ふむ。では本当にやましい事はなにひとつないと」
「だからそう言ってるだろうが。俺と響の間にはペット達が防波堤がわりになって寝てたんだぞ。近づこうにも
近づけなかったよ」
響が風呂に入っている間はやつらに取り囲まれていたからな。俺は身動き一つ出来なかった。
「みんなが誤解して気を利かせたらしいぞ。ホラ、自分とプロデューサーの腕にへび香が巻きついた跡があるさ。
みんなが自分をベッドから落っことして、プロデューサーの横に寝かせたみたいだぞ」
響のペット達による事情聴取で真実が判明した。ずいぶん主人想いだなお前ら。俺から響を守りつつも、ホームシックの
響のために一肌脱ぐとは恐れ入ったよ。
「あなた達、ずいぶんとおいたが過ぎたようですね………」
ギロリと貴音がペット達を睨みつけると、彼らは一斉に部屋の隅まで引き下がりぶるぶる震えだした。野性がなくても
本能的に怖いと感じるのだもん。俺も怖いもん。
「まあそういうワケだから、なんくるないさー!今から朝ごはん作るけど、貴音も食べていくか?食パンとサラダと
ハムエッグだけど」
響の笑顔に貴音はすっかり怒る気が失せたようで、溜息をつくと「戴きましょう」と答えた。ただ単に腹が減っていた
だけかもしれないが。響は朝からとても上機嫌で、キッチンで料理をしている。良い夢でも見たのだろうか。そのまま
三人で囲んで朝食を摂り、俺達はそれぞれの予定の為に身支度をした。
「それじゃあ貴音、響をよろしく頼むな」
「はい。お任せ下さいませあなた様」
「プロデューサーも、美希の事よろしく頼んだぞ!」
俺は美希の自宅訪問。貴音は響と一緒にペット可のマンション探しだ。ウチのマンションでいいじゃないかと俺は言った
のだが、響が何故か恥ずかしがり、貴音が猛反対して却下された。何をそんなに気にしているんだ?
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