過去ログ - 騎士「私のために剣を作れ」 鍛冶屋「いやだ」
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155:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[saga]
2012/05/31(木) 20:35:06.55 ID:1c5644Tl0
騎士「鍛冶屋!!」

鍛冶屋「・・・・・・」

騎士「っ! 鍛冶屋!! 目を醒ませ!!」

―――騎士は鍛冶屋の体に目をやる。 そこには、氷の礫によってできた傷とは別に、体を斜めに走る様に、大きな傷があり、服には大量の血液が滲んでいた。

鍛冶屋「・・・・・・き、騎士。 やった、か?」

騎士「あ、ああ!! やったとも!! 鍛冶屋のおかげだ!! お前が国を救ったんだぞ!!」

鍛冶屋「・・・・・・へ、へへ。 そう、か」

騎士「そんな事より、制約の大剣・・・・・・あれは、どういうことなんだ? 説明してくれ」

鍛冶屋「別に、お、おかしな事はない。 あそこ、には、担い手じゃなく・・・・・・“作り手が、反動を、受ける”って刻んであるん、だ、よ」

騎士「ば、バカ者!! 何故、何故そのようなことをした!!」

鍛冶屋「せ、制約ってのは・・・・・・対象、同士が、離れすぎても・・・・・・まずいんだ・・・・・・。 ち、近くにいないとな・・・・・・

騎士「だから・・・・・・討伐に着いてきていたのか」

鍛冶屋「それに、な・・・・・・」

鍛冶屋「自分が作ったもので、あんたが傷つくってのは・・・・・・。 ちょっと、なんか、めんどくせぇって・・・・・・思ったんだよ」

鍛冶屋「人の、生き死にに対する、代償は・・・・・・剣を作ったお、俺が、払わないと・・・・・・な・・・・・・」

騎士「・・・・・・頼んでない。 頼んでないぞ!! そのような事!! 私が勝手に押しかけて、無理を言って作らせたんだ!! 貴様がその様な目にあうことなんて、おかしいんだ!! 馬鹿げている!!」

鍛冶屋「・・・・・・ああ。 そうだ。 これは、俺の自己満足だ。 お前が気にするような事は、ない・・・・・・」

騎士「・・・・・・うぅ、ぐっ・・・・・・」 ポロポロ

鍛冶屋「お、おいおい。 別に、泣くほどのことじゃ・・・・・・」

騎士「私は、自分の不甲斐なさが・・・・・・悔しい・・・・・・」

鍛冶屋「何、言ってやがる。 自分の役目を、無事に果たしただろう。 ここは、誇るべきだぜ」

騎士「誇れるか!! 貴様がその有様で、どうやって誇ることができる!!」

鍛冶屋「・・・・・・誇ってくれよ」

騎士「・・・・・・」

鍛冶屋「そうでなきゃ、体張った意味がないだろうが」



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