過去ログ - 騎士「私のために剣を作れ」 鍛冶屋「いやだ」
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(不明なsoftbank)
[saga]
2012/05/25(金) 17:04:23.88 ID:gccUALEF0
―――王城 地下牢 最深部
王子「久しいな呪術師」
呪術師「おや、誰かと思えば、珍しいお客さんじゃないですか。 クックック・・・・・・。 見張りたちはどうしました? よくここまで、一人でこれましたねぇ。 物騒なことですよ・・・・・・」
王子「私は王子だ。人払いなど容易い」
呪術師「地下牢で人払いですか? 杞憂なのでは?」
王子「お前には関係のないことだ」
呪術師「クックック そうですか」
王子「いつかはここの住人になるだろうとは思っていたが、死刑の日取りが存外早かったな」
呪術師「ええ、私がここに来てからというもの、死刑囚が“原因不明の死”で次々と居なくなってしまったんですよ。 それで、順番が繰り上がってしまいましてねぇ。 参ったものですよ」
王子「私の耳にはお前が全員呪い殺したと報告されているが?」
呪術師「クックック。 そんな眉唾物の話を・・・・・・。 おっと、あなただけは信じざるをえないんでしたねぇ」
王子「・・・・・・呪術師、お前は死ねるのか?」
呪術師「さぁ、どうでしょう。 なにせ、死んだことがないものですから。 ですが、あなたは・・・・・・もうそれほど時間無いようですね」
王子「呪われた命だ。 これ以上ズルズルと生きているつもりはない」
呪術師「ではなぜ私の下に来たのです? そんな事を聞きに来たのではないはずだぁ。 さぁ、もうすぐ俗世より旅立つ私に何か?」
王子「・・・・・・今言った通りだ。 私の命を終わらせに来た」
呪術師「おやおや。 それほど急がずとも、近い内に望みはかないますよ」
王子「急ぎの用があるからこうして出向いてきているんだ」
呪術師「ほう・・・・・・」
王子「神を冒涜し、命を弄ぶ貴様なら、この先“私が死ぬまでに使うエネルギー”を寿命に集約させる事は可能か?」
呪術師「クックック。 出来ないことはありませんねぇ。 しかし、そんな事をすれば、王子の寿命は本当に短く、そうですねぇ、二日間で寿命は尽きてしまうでしょうが・・・・・・?」
王子「構わない。 その二日間が、我が生涯最良の日となるならば」
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