283:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/06(水) 13:52:40.80 ID:Jic4PqMQo
「なんで予測機能をオフにしてるんですか?」
彼女はまっさきに、『めーる』という文字がなぜひらがなだったのかを訊いてきた。
変なことを気にする奴だ。予測オフにしてるからだよ、と答えると、さっきの質問を投げてくる。
284:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/06(水) 13:53:13.92 ID:Jic4PqMQo
「ていうか」
と彼女は俺を見下ろす。
285:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/06(水) 13:53:43.98 ID:Jic4PqMQo
「眠い」
あくびがとまらない。寝不足というわけでもないのだが、土曜日は起きれないなぜなんだろう。
286:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/06(水) 13:54:11.51 ID:Jic4PqMQo
「どっか行きましょうよ」
幼馴染はベッドに腰掛けて俺の身体を揺すった。
287:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/06(水) 13:54:41.17 ID:Jic4PqMQo
「分かった」
と俺は言う。彼女は少し意外そうな顔をしていた。
288:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/06(水) 13:55:12.82 ID:Jic4PqMQo
着替えて財布と携帯を持つ。家を出るとき妹に「どっか行くの?」と訊かれる。
一応、会話の雰囲気は元通りになりはじめていた。まだ気まずいし、相変わらず妹は部屋に引っ込むことが多いけれど。
「コンビニ」
289:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/06(水) 13:55:52.30 ID:Jic4PqMQo
「分かりました。おごってください」
「おご……まぁいいけど」
290:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/06(水) 13:56:34.62 ID:Jic4PqMQo
家を出てコンビニに向かう。最後に行ったのは、先輩と会った夜か。
よくよく考えれば、あのときの三人は先輩の友だちではなかったのだろうか?
まぁ、他校の生徒とか、そういう付き合いなのかもしれないけど。
291:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/06(水) 13:57:01.69 ID:Jic4PqMQo
俺は彼女の後ろの男の人に目を向けた。見覚えのある茶髪。
ああ、そうだ。新聞部の部室で見たのだ。俺を睨んでいた男。
なんでか嫌われているらしい。と思って気付く。
コンビニと、この顔で思い出す。このあいだ先輩と一緒にいた人ではないか。
292:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/06(水) 13:57:34.84 ID:Jic4PqMQo
「ですから、この人がパパで」
「頼むから説明しないでくれない?」
293:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/06(水) 13:58:17.73 ID:Jic4PqMQo
居心地が悪くなって、俺は早々に退散したくなった。
「じゃ、すみません。俺たちもう行くんで」
1002Res/524.24 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。