556:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/18(月) 22:12:58.01 ID:dbwfJx5Ro
「え、ちょっと待ってください。じゃあ、なんですか、最近様子が変だったのも」
「様子、変だった?」
557:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/18(月) 22:13:26.67 ID:dbwfJx5Ro
「今は平気なんですか?」
幼馴染は訊ねる。俺は考え込んだ。どうだろう。大丈夫だろうか?
558:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/18(月) 22:13:53.25 ID:dbwfJx5Ro
「それじゃ、帰ります」
幼馴染はこちらに背を向けた。迷わずに扉を開けてから、モスとタカヤが動き出さないことに気付く。
559:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/18(月) 22:14:21.22 ID:dbwfJx5Ro
モスはしばらく押し黙っていたが、やがて口を開いた。表情は少しこわばっている。
「お前はさ、やっぱり、好きなのか」
560:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/18(月) 22:14:49.92 ID:dbwfJx5Ro
「なんですかその質問は。ていうか『やっぱり』ってなんですか」
俺はなぜか敬語だった。モスの表情は読みづらい。
561:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/18(月) 22:15:23.38 ID:dbwfJx5Ro
「血、繋がってないんだよな?」
「……お前も今日はぐいぐい来るね」
562:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/18(月) 22:15:56.95 ID:dbwfJx5Ro
「でもさ、ないだろ。そんなん。一緒に暮らしてるんだぜ? そういう対象として見ないよ」
俺は一般論を言った。モスは「まあたしかに」と頷く。
563:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/18(月) 22:16:38.72 ID:dbwfJx5Ro
「つまり、何が言いたいの?」
「いや、なんていうかさ」
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2012/06/18(月) 22:17:05.33 ID:dbwfJx5Ro
「無責任なこと言うようだけどさ、そんなにつらいんだったら、自分の気持ちに素直になっちゃえよ」
「いやいやいや。その発言本当に無責任だよ」
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2012/06/18(月) 22:17:52.10 ID:dbwfJx5Ro
「いや、いろいろと問題とか、障害があるだろうっていうのは分かるけどさ」
モスはあっさりと言う。
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2012/06/18(月) 22:19:05.14 ID:dbwfJx5Ro
つづく
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